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プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方


プロヴァンス=アルプ=コート=ダジュール地方フランス語 : Provence-Alpes-Côte d'Azur | プロヴァンス=アルプ=コート=ダジュール地域圏)は、南フランスの中でも特に人気のある地方です。南方向には地中海、北方向にはフレンチアルプス、西方向はローヌ川からイタリアとの国境までの海沿いという、とても広大な地域です。プロヴァンスは、ローマ帝国のコート・ダジュールのリヴィエラを含む地域で、その天候の良さや美しい田園風景、古くからの伝統文化に郷土の言葉・プロヴァンス語で知られています。この地方は天候が良いために農産物が豊富です。花・青果物の育ちはよく、魚介類等海産物も豊富でワインと香水のプロヴァンスで最重要ともいえる2産業もこの地方を輝かせます。

コート・ダジュール沿いのリゾート地が有名ですが、他にもマルセイユ旧港やエクサン・プロバンス、アヴィニョンの古都や陽光豊かな村や町もこの地域のの大きな魅力です。フィンセント・ファン・ゴッホの足跡をたどってプロヴァンス=アルプ=コート=ダジュール地方がなぜ特別な観光地なのか、ご自分の目で確かめてください。

プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方の地図

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  アルプ=ド=オート=プロヴァンス県 (ディーニュ=レ=バンバルセロネットカステラーヌフォルカルキエ)
様々な歴史を持つプロバンスの山岳地帯です。典型的な風景ともいえるリュベロンの南部やフランスのグランドキャニオンとも呼ばれるヴェルドン渓谷など。
  アルプ=マリティーム県 (ニースグラースカンヌ)
ニースやカンヌなどのリヴェラで知られているこの県は、年に300日もの晴天の日を誇る、非常に張れの多い地区です。内陸部にはアルプス山脈がそびえます。
  ブーシュ=デュ=ローヌ県 (マルセイユエクス=アン=プロヴァンスアルルサロン=ド=プロヴァンス)
フィンセント・ファン・ゴッホはカマルグやローヌ=デルタ、アルピーユ山脈の風景や港湾都市マルセイユを包む広大な田園風景からインスピレーションを得たと言います。
  オート=アルプ県 (ギャップブリアンソン)
アルプス山脈の一部であり、ヨーロッパの中でも最もと言っていいほど高い場所です。リヴィエラのようなやりすぎを避けるには町の少ないこの地域が良いでしょう。
  ヴァール県
海辺のリゾート地とヨット、富豪の土地にワインと椰子の木、さらにはロマネスク様式の中世の建造物。魅力があふれる程です。
  ヴォクリューズ県 (アヴィニョンアプト)
歴史的な意味で独立している コンタ・ヴェネッサン はリュベロンの西部に当たり、のんびりとした場所で、美しい村々のある事で有名です。



都市[編集]

  • 1 Flag of Marseille.svgマルセイユ Wikipedia上のマルセイユ — フランス第二の都市、約1,000,000の人口と港
  • 2 Flag of Aix-en-Provence.svgエクス=アン=プロヴァンス Wikipedia上のエクス=アン=プロヴァンス — 水と芸術の町、ポール・セザンヌ(Wikipedia)の故郷で彼のインスピレーションの源
  • 3 アルル Wikipedia上のアルル — ゴッホのアイデアの源、ローマの遺跡が多く遺る
  • 4 Avignon ville logo.jpgアヴィニョン Wikipedia上のアヴィニョン — 14~15世紀にかけて多くの教皇や対立教皇がくらしたアヴィニョン教皇庁
  • 5 カンヌ Wikipedia上のカンヌ — 毎年開催される映画祭、華やかかつ高級な海辺の街
  • 6 Flag of the County of Nice.svgニース Wikipedia上のニース — プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)という海岸遊歩道、リヴィエラの人気のリゾート地。
  • 7 Flag of Toulon.svgトゥーロン Wikipedia上のトゥーロン — 中規模の海軍都市で、D-Day作戦ゆかりの地でもある

知る[編集]

この地方には、プロヴァンス地方全域とかつてのイタリア領であるニース領が含まれています。プロヴァンスという言葉はこの地域が現在のフランス国域において最初にローマの属州となった地域—ガリア・ナルボネンシス—であり、カエサルがここからかのガリア戦争を始めたことに由来します。この地域ではその歴史や文化に関連したアイデンティティを持っており、ラベンダー畑や丘陵地帯の村々は絵ハガキやガイドブックなどでよく目にすることでしょう。

広く美しいこの地域は数日などではなく、もっと長い期間旅をする価値があります。この地方の魅力を本当に感じるならば、料理やワイン、工芸品などを様々当たることが重要です。旅行の日程は自分で計画して、歴史的建造物を巡ったり、たまには野外カフェでのんびりしたりと気分に合わせて柔軟に、気楽に旅をすることをお勧めします。地元のチーズやソーセージを食べ、おいしいロゼワインを2杯飲むと、この地方全体に生きている、その喜びと豊かさが体にしみます。

気候[編集]

この地域の低地は地中海性気候に属し、1年の大半は乾燥して暖かいです。しかし、短い冬には雨と風が多くなるでしょう。夏が非常に長く、日照時間は一年中長いです。逆にアルプスの高地側は夏も乾燥しているもののかなり涼しく、アルプス山脈の南端に位置するこの地方は山脈の中で最も日当たりがいいものの雪が降る可能性があります。

読書[編集]

マルセル・パニョル(Marcel Pagnol)やピーター・メイル(Peter Mayle)の作品は文学的解釈の下でのプロバンスの生活をみることができ、裕福なイギリス人居住者も大丈夫だという方は後者もおすすめです。特に、メイルの『フランス語レッスン : ナイフ、フォーク、コルク抜きを使った冒険』(French Lessons: Adventures with Knife, Fork, and Corkscrew)はプロヴァンス各地区の実用的なヒントやおすすめの料理、美食家のための訪れる地域などが紹介されており興味深いです。

話す[編集]

この地方はもちろんフランス語を公用語としていますが、地元の人々は多くが地方訛りを持っており、方言になっていることがわかります。語尾のeは標準フランス語では全く発音されませんが、プロヴァンス方言では柔らかく発音されます。例えば、「Provence」(プロヴァンス)という言葉は標準フランス語では「proh-VAHNSS」というようにsの音で終わっていますが、プロヴァンス方言は「proh-VEN-seh」というように英語における短いehのような音で終わります。また、多くの母音が変化し、英語における書き言葉の母音に近い発音になります。しかし、地元の人々には標準フランス語が通じるため話せるようになる必要はないでしょう。

数世代前まではオック語が主流で、地元の人々はフランス語を習うだけであったため、方言が生まれたものと思われます。アヴィニョンで話されているのはオック語のなかでもプロヴァンス語(プロヴァンス方言)で、1900年代の初頭にフェリブリージュ(Wikipedia)と呼ばれる芸術家のグループによって保存が強く試みられました。もっとも有名なのはやはり1908年にノーベル文学賞を受賞しているフレデリック・ミストラル(Frédéric Mistral)でしょうか。この団体の努力にもかかわらず現在ではオック語はほとんど消滅してしまっていますが、地元の少数の人々はまだそれを話すことができるようです。また、一部の地方大学や非営利団体は講座を開いてオック語を教えています。道路標識はフランス語とオック語の2つの言語で表記されており、地名や地域情報を記載している地域もあります。

着く[編集]

飛行機で[編集]

この地域ではニースとマルセイユに主要な空港があります。フランスへの大西洋横断便はほとんどがパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着し、そこからプロヴァンス地方への移動は乗り継ぎ便か高速鉄道、レンタカーなどを利用するべきです。

鉄道で[編集]

鉄道は非常に便利です。TGVを利用することでパリから3時間、リヨンから1時間程で地中海の太陽の元に降りることができます。スペインからであればSNCFやレンフェによる高速鉄道があり、バルセロナのサンツからマルセイユまでは4時間41分かかり、マドリードのアトーチャからは8時間で来ることができます。東部のイタリアなどや西部のオック地方の都市からの鉄道接続はやや面倒臭いですが、SNCFやThello(ミラノジェノヴァからニースやマルセイユまで)を利用して来ることができます。

北欧からも多くのルートが考えられ、ブリュッセルの南駅やフランクフルトのハウプトバーンホーフ(Hauptbahnhof | 中央駅)にTGVが乗り入れているためにこれ等が利用できます。また、ユーロスターはロンドンのセント・パンクラス駅からリヨン経由でアヴィニョンまで5時間49分、マルセイユまで6時間27分の直行便を運行しています。7・8月は週に5便、4~6・9・10月は週に3便、11~3月は土曜日に1便ずつ運行されています。それ以外の時期ではイギリスからリールあるいはパリ行きのユーロスターに乗って、国内のTGVネットワークへと乗り換えられます。

鉄道の代表的な駅として、エクス=アン=プロヴァンスやアヴィニョン、マルセイユ、ニースがあげられます。これ等の都市を拠点にしてこの地方を探索しましょう。

車で[編集]

フランスでは広範囲で総合的な高速道路網(オートルート)が整備されており、一部を除いて渋滞はありません。リヨンを含め北部からはA7、リグーリア州をはじめとしたイタリアからはA8、モンペリエやトゥールーズ・スペインなどの西部からはA9を利用しましょう。

国内の他の地域やイタリア・スペインの近くから旅行する場合には、車で行くのが良いかもしれません。しかし、ガソリン代は高く、オートルートはほとんどが有料であるためにイギリスや北欧からは車で移動するのは考え物です。いずれにせよユーロトンネルのターミナルや海峡からはノンストップで10時間程度の所要時間を要し、眺めではありますが移動可能距離です。車やキャンピングカーを利用してこの地域を観光する北部の人々は最初のドライブを旅の一部として休憩しながらマイペースな移動をすることもあります。

移動する[編集]

鉄道で[編集]

SNCFが運行している主な路線は以下のとおりです :

  • マルセイユからイタリア国境 — 普通列車とTGVの双方とも走っていますが、速度は同じです。
  • マルセイユやエクスからアルプス方面 — ディーニュ=レ=バン(Digne-les-Bains)、ガップ(Gap)
  • マルセイユから西方向に走りアヴィニョンへ — その後フランス南西部へ行きローヌ川沿いを走ります。

この地域の運行マップはSNCFのフェブサイトからダウンロードできます。


ローカル線は遅延することがよくあるので、TGVや飛行機乗り換えの場合はある程度余裕を持たせた計画にしておくべきです。この地域は鉄道会社においてストライキが発生した場合に国内で最も影響を受ける地域の1つです。通常は遠距離鉄道には影響はなく、ストライキが1日以上続くことはありませんが、運行される列車は少なくなり非常に混みます。

また、ニースとDinge-les-Bainsを結ぶプロヴァンス鉄道というメーターゲージがあります。

車で[編集]

この地域は車でも簡単に探索が可能です。あぜ道や高速道路が集中しており、車で10分移動するごとに村があり、至る所に興味深い所があり、道に迷うことも少ないです。

しかし、長時間移動するならばやはり計画性は大事であり、目的地の設定は重要です。プロヴァンスの高速道路(オートルート)は以下の通りです :

  • A70 : オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方、リヨン、オランジュ(A9)、アヴィニョン、アルピーユ / リュベロン、サロン=ド=プロヴァンス(A54)、エクス=アン=プロヴァンス、A51、マルセイユ(A50、A55)
  • A80 : A7、エクス=アン=プロヴァンス(A51)、A52、ブリニョール、A57、ドラギニャン、フレジュス、カンヌ、ニース、モナコ、マントン、イタリア、インぺリア-ジェノヴァ方面
  • A90 : オランジュ(A7)、オクシタニー地方ニームモンペリエ
  • A50 : マルセイユ(A7、A55)、オバーニュ(A52)、ラ・シオタ、トゥーロン(A57)
  • A51 : マルセイユからA7、エクス=アン=プロヴァンス(A8)、リュベロン / ヴェルドン、ガップ、オート=アルプA85でオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ、グルノーブル方面
  • A52 : A8エクス付近、オバーニュ、A50、ラ・シオタ方面
  • A54 : A7 / サロン・ド・プロヴァンス、アルル、オクシタニー、ニーム方面
  • A55 : マルセイユ(A7、A50)、マルティーグ、カマルグ
  • A57 : トゥーロン(A50)、A570でイエール、ヴァール県内陸、A8

観る[編集]

アルルの円形競技場(Les Arènes)

プロヴァンス=アルプ=コート=ダジュールは芸術家の多い地域です。多くの有名で偉大な芸術家がこの地方にもたらされる光彩と色彩にインスピレーションを得ました。ニースにはマルク・シャガール(Marc Chagall)やアンリ・マティス(Henri Matisse)について専攻している美術館があり、ヴァンスにはマティスの素晴らしい礼拝堂があります。しかし、ゴッホが活躍したアルルの町には、偉大な芸術家が描いた、他の誰も描けなかったような風景が多く遺っていて、現在も多数の人々が訪れています。少し変わったところを挙げるのなら、マルセイユのル・コルビュジェのブルータリズムのモニュメントや、ユニテ・ダビタシオン(Unité d'Habitation)のタワーマンションなどはいかがでしょうか。アヴィニョンには大規模な現代美術館「コレクション・ラムベール」があり、1960年代以降の様々な作品が展示されています。また、毎年7月に3週間実施されている演劇祭も見逃せません。

華やかさで知られているこの地域ですが、リヴィエラを超える華やかさを持つ場所はないでしょう。サントロペにある大富豪のヨット、カンヌの映画、モナコのプール、ニースのプロムナード・デ・ザングレなどなど、セレブなライフスタイルを様々な場所・場面で体験できます。また、リヴィエラには高級住宅地もたくさんあり、特に有名なところでは観光客に門戸を開いている場所まであります。サン=ジャン=カップ=フェラにあるVilla Kérylosはグラエキア風で非常に豪華です。また、ロスチャイルド邸(Villa Ephrussi de Rothschild)は9つのテーマガーデンに囲まれた非常に大きな別邸です。

歴史的な建築物が好きならば、ローマ人が足跡を残したPACAは非常に楽しい観光地となるでしょう。アルルはその中でも特に恵まれており、非常に保存状態のいい円形競技場は今でも祭りに使われており、また地下回廊(cryptoporticus)やローマ浴場など、見どころは尽きません。また、オランジュローマ劇場は「オランジュのローマ劇場とその周辺及び『凱旋門』」としてユネスコの世界遺産に登録されており、これは1世紀の劇場です。夏に来ればオペラを観賞することができ、生きたローマの歴史を体感しながらオペラを楽しむことができます。これと比べると地味ですが、古代からの遺物で印象的なものとしてはヴェゾン=ラ=ロメーヌのローマ橋も挙げられます。14世紀にカトリック教会が危機を迎えて、西の教皇たちはアヴィニョンに巨大なゴシック様式の教皇庁を建てました。この様式の建物としては最大で、その建物は今も健在ですが、フランス革命の影響によって静けさが訪れています。プロヴァンスは中世の丘の街でも知られており、例えばゴルドは素晴らしい色と質のいい岩でできており、またレ・ボー=ド=プロヴァンス(Baux-de-Provence)では城野廃墟を見下ろすことができます。

する[編集]

ニース

プロヴァンスらしいスポーツと言うと、なんでしょうか?町の広場や公園へ行くと、年配の男性のグループがペタンク(この地方ではピエ・タンケと言い、両足をそろえるという意)をやっているところを見かけることがあります。この南仏の球技は自分の金属球を小さな木の球(コショネと言います)に近づけるように転がし、他プレイヤーの球より近づけることで点数を稼ぎます。大きな街にはペタンク専用のコートがあり、フレンドリーで礼儀正しい人ならば、ほかのプレイヤーも外国人と一緒にスポーツを楽しもうとするので、地元の人々とスポーツを楽しみながら自身のフランス語の能力を試してみるのもいいかもしれません。ただし、リラックスした雰囲気のゲームではあっても熟練プレーヤーの間では競争がヒートアップすることがあるので注意が必要です。

買う[編集]

プロヴァンスで最も有名な輸出品の生産地を訪ねると、ぶどう畑(vignobles)もオリーヴ畑(oliveraies)もラベンダー畑(champs de lavande)もこの地方のいたるところにあり、それらの多くが買う前に試す機械を提供しています。Visites Gourmandesはそういった場所を見つけるために便利なツールです。ラベンダーは6~8月にかけて、ドローム県やリュベロン山塊、ヴォクリューズ県などで開花し、ブドウは9~11月にかけて実って11・12月びはオリーヴが収穫されます。食用だけでなく、世界有数の香水の産地としての顔も垣間見えます。グラースでは一流の調香師が集まっており、フラゴナール(Fragonard | グラースで最も古い香水)とガリマール(Galimard | 名前はジャン・ド・ガリマールから)、モリナール(Molinard | 完全な家族経営)の3つのメゾンは一般公開されているために見学が可能です。

また、週市(marchés hebdomadaires)では様々な食材が販売されいます。地元のパンや肉、チーズから新鮮な海産物にハーブやかんきつ類、さらにはオリーブやイチジクなどです。食べ物以外でも工芸品やラベンダーなどありとあらゆるものが売っており、フランスの他の地域と同様に地元の産物に地元の人々はとても強い誇りを持っており、これ等のレパートリーを見た時彼らの誇るものは本物であったと気づくことでしょう。

食べる[編集]

マントン

何世紀にもわたる非常に熱心な料理芸術の研究によって、この国の料理は本当に素晴らしいものとなりました。フランス人は食に対して非常に強い意識をしており、まずい食べ物に出会うことはまずありません。観光地では、失敗の無い様に地元の人たちでにぎわっているレストランを選ぶのがコツです。

この地方の村にはそれぞれ市場の日があります。パンやチーズ、ソーセージ、オリーブやジャムなど地元の食材を農家から直接購入して田舎を散策しながら食べることができるのです。

椅子に座って食事をする場合には3つのタイプが選べます。フランスではレストランは正統派で、古ディナーメニューが提供され、日本の(ちゃんとした)フランス料理を食べる際にそうであるように比較的ゆっくりと食事を楽しむことができます。食事は楽しむ物であり、よって外出の主な理由はそれとなります。メニューに書かれている料理に違う調理法をお願いするのは一般に不適切と言われ、レストランではセットメニューで異なる価格帯のいくつかの種類があります。また、(一部のレストランを除き)アラカルトのリストがありそこからオーダーすることも可能です。ビストロは気軽で、それぞれの選択肢が充実しています。カフェはそれよりさらにカジュアルで、プレスコーヒーやドリンク、サンドイッチ(日本でおけるおにぎりか、それより一般的な軽食)の他ピザなどを提供しています。

プロヴァンス料理は地中海沿岸の歴史的、そして頻繁な文化的交流が反映された特徴的なものです。オリーヴの一大産地でもありピーナッツの様なサイズの小さなニソワオリーヴ(Niçois)から大きめのブーティランオリーヴ(Bouteillan)やオオリーヴ(Aups)などなど様々品種があり、単独で食べたり(オリヴァード Olivade)ケッパーと混ぜてスプレッドとして食べたり(タプナード Tapenade)します。オリーヴ生産者の多くはオリーヴ畑を見学できるように公開しており、小さな畑の場合もあればシャトーの敷地の場合もあるなど様々です。

多くの製品はこの地方のいたるところで手に入りますが、特定の地域で味わうのが最もいいというものもあります。また、プロヴァンスにはピッツェリアの文化があり、地元食材を使ったピザも人気です。それでは、本格プロヴァンス料理の紹介をしていきましょう!

沿岸部では、海に近いだけありイワシやアンチョビなどの魚料理が主流です。ハーブとスパイスのよく効いた魚の煮込み料理「ブイヤベース」と、たまご・アンチョビ・トマト・インゲン・ブラックオリーヴを使ったマグロのサラダである「ニース風サラダ」(salade niçoise)はフランス以外の国でもとても有名な料理です(特に前者は日本でもよく耳にします)。また、あまり知られていないもののアンチョビを使った食前酒、ガーリック風味のアイオリやマルセイユ名物・イワシのグリル焼きなどもおすすめします。トマト・タマネギ・ニンニク・ハーブがベースになっており、しばしばクルトンやおろしたグリュイエールチーズ(gruyère)、とてもスパイシーなアイオリとともに出てきます。

丘陵部では、ラタトゥイユが最も著名的かつ愛されています。これは、とあるピクサー映画に出た以上に実物が素晴らしいからでしょう。新鮮なズッキーニとマッシュルーム、ナス、パプリカ、トマト、玉ねぎ、ガーリック、そしてプロヴァンスのハーブを載せて作られた特別な料理である所のこの料理の他、旬の時期には野菜の詰め物(farcis)も地味ですが非常に美味しいです。野菜ばかりで胃がもたれるのであれば、ドーベ(Daube)というビーフシチューはいかがでしょうか。オリーヴを加えて煮られたこの料理もまた非常に美味です。

デザートには、トロペジエンヌというタルトケーキが欠かせません。このふわふわとしたスポンジは地獄のような夏の酷暑の中でうまく体の熱を逃がしてくれます。クリスマスの食事の最後には13種類以上のデザートが出され、その13種類が何かはプロヴァンスの人々の楽しみの一つです。しかし、公式のリストが作成されているので以下にその内容を載せておきます : ポンプ・ア・ユイル(Pompe à l'huile)、通称「4人の乞食」(ナッツ、ドライイチジク、アーモンド、レーズン)、デーツ、リンゴ、洋ナシ、スイカ、ぶどう、黒白のヌガー、シャーベット(ソルベ sorbet)

飲む[編集]

マルセイユ旧港

この地域のワインの殆どは本当に高品質で、味を見てみるといいです。旅行者にとって、これがばかげていて非現実的だと思ったのならば地元の人々のお気に入り—高品質のロゼワインを試してみてはいかがでしょうか。1970年代の甘ったるい安物のワインなどではなく、プロヴァンスのロゼは軽く、午後のピクニックのパンとチーズのお供に適しています。

ぶどうの栽培はともかくとして、プロヴァンスで最も愛されている飲み物は、パスティスや食前酒のリキュール(アニス由来)です。外国人にはとても見分けがつかないほど多くの細分化されたブランドがありますが、スポーツのチームとそれぞれのファンのように、それぞれの銘柄に地元の熱狂的なファンがいます。平均アルコール度数は40~45度と高く、その夜は思い出に残りそうです。ただし、飲み過ぎに注意してください。

リヴィエラの夜には、マティーニを飲みませんか?フランスでマティーニを注文する際には次のことを気を付けなければなりません : ただマルティーニと言うと、フランスのバーテンダーは、ほとんどが赤や白のマルティーニやロッシのように食前酒として甘いベルモットをロックで飲むことであると解釈します。「ジン・マティーニ」「ウォッカ・マティーニ」「アメリカン・マティーニ」のようにかきまぜたものや、レモンの皮・ドライなどの自分の好きなスタイルを指定して注文するのが良いです。

アルコールが苦手な方、パスティスで一息つきたい方はこの地域の盛んな果樹栽培にあやかって健康的なフルーツジュースを飲むことが可能ですし、フランスのコーヒー文化も身近に感じることができるでしょう。

安全を確保する[編集]

出かける[編集]

  • モナコはこの地方に完全に囲まれた国家です。日帰りで気軽に訪れることができます。
  • ニースやトゥーロン、マルセイユから船に乗ることで、L'île de Beauté(美の島)と呼ばれるコルシカ島へ赴くことが可能です。
  • 北方向に進めば、ローヌ渓谷やアルプスをはじめとした様々な風景に出会い、楽しめるでしょう。
  • 西にはオクシタニー地方があり、海岸沿いにピレネー山脈やカタルーニャ地方にも辿着ます。