エロー県(フランス語 : Hérault)は、南フランスのオクシタニー地方にある県で、ニームの西・ペルピニャンの北に位置します。
都市
[編集]- 1 モンペリエ (フランス語 : Montpellier) — capital and largest city of Languedoc-Roussillon
- 2 アグド (フランス語 : Agde)
- 3 ベジエ (フランス語 : Béziers)
- 4 ブジーグ (フランス語 : Bouzigues)
- 5 コッス=エ=ヴェラン (フランス語 : Causses-et-Veyran)
- 6 フレス=シュル=アグー (フランス語 : Fraisse-sur-Agout)
- 7 ミネルヴ (フランス語 : Minerve)
- 8 オラルグ (フランス語 : Olargues)
- 9 ペズナ (フランス語 : Pézenas)
- 10 Saint-Pons-de-Thomieres (フランス語 : Saint-Pons-de-Thomières)
- 11 セット (フランス語 : Sète)
- 12 ポメロル (フランス語 : Pomérols)
- 13 ロデーヴ (フランス語 : Lodève)
- 14 ラット (フランス語 : Lattes)
- 15 セリニャン (フランス語 : Sérignan)
- 16 ヴァルラ=プラージュ (フランス語 : Valras-Plage)
- 17 ニッサン=レ=アンサリューヌ (フランス語 : Nissan-lez-Enserune)
話す
[編集]この県は、オック語(オック語:occitan | Wikipedia)群に属しており、オック語が話されます。オック語には大きく分けて3種類の方言がありますが、この地方はそのうち南オック語に属し、ラングドック方言(Wikipedia)を話します。
着く
[編集]飛行機で
[編集]- 1 モンペリエ=メディテラネ空港 (aéroport de Montpellier-Méditerranée) 。 この空港はアムステルダム(アムステルダム・スキポール空港)やロンドン(ロンドン・ヒースロー空港・ロンドン・ガトウィック空港)、ストックホルム(ストックホルム・アーランダ空港)など、ヨーロッパの多くの主要都市からフライトがあります。マグリブからの接続も充実しており、フランスの国内線も多く就航しています。
モンペリエは国際空港であるのに対しベジエは小さな空港であるため、到着にはモンペリエ=メディテラネ空港の方が便利かもしれません。
鉄道で
[編集]パリにあるリヨン駅からTGVが走入しており、ディジョンやリールへの路線も整備されています。南フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方やミディ=ピレネー地方、ブルゴーニュ地方からも長距離列車が出ています。
車で
[編集]この県には2つオートルート(フランスの高速道路)が通っています。
- A9 - 海岸線横断ルートで、オランジュからル・ペルテュまでを結んでいます。途中、ルムーラン・ニーム・モンペリエなどを通ってエロー県に入り、ベジエ・アグドなどを通った後ナルボンヌやペルピニャンへと向かいます。
- A75 - パリと地中海を結ぶ新しい道で、高速道路自体はクレルモン=フェランから出ていてイソワールやサン=フルール、マルブジョルやミヨーを通ってエロー県のロデーヴに入り、最終的にベジエまで続きます。また、パリからもA10とA71を使うことで(アングレでA71とぶつかっています)クレルモン=フェランに着くことができ、おそらくパリからエロー県に来るためにはそれが最も得策でしょう。
移動する
[編集]県内はTER(ローカル鉄道)や車を利用して移動することができます。
ビーチへは、バスも出ています。アグドのシャトルバスはグローダグド(フランス語 : Grau d'Agde)やカップダグドへアクセスしています。
道路網は、町や村を通っている国道や県道が多く整備されていますが、幅が広めで走りやすい県道とは対象的に国道は幅が狭く、小さな商店街などにある事が多いです。他の道は大きく3つに分けられ、労働者用か横断道路か高地道路かです。高地道路では一部雪山用の装備が必要であるなど、少し不便なことが多いです。
観る
[編集]モンペリエ
[編集]- 1 ファーブル美術館 (musée Fabre)、39 Boulevard Bonne Nouvelle, 34000 Montpellier, 39, boulevard Bonne Nouvelle。電話番号:+33 467148300 。 1825年設立の美術館。2007年に6,120万ユーロの改修工事が終了しました。 追加情報:洋服戸棚、おむつ交換台。 営業時間:10:00~18:00、月曜定休。
- 5 モンペリエ大聖堂 (cathédrale Saint-Pierre de Montpellier, フランス語 : La Cathédrale Saint-Pierre)、place Saint-Pierre。電話番号:+33 467660412 。 モンペリエ植物園のすぐ近くにある大聖堂。ステンドグラスの綺麗な大聖堂。大きなパイプオルガンなど、フランスの綺麗な大聖堂の物品がそろっています。ただし、他の大聖堂と異なるのは円形塔が2つ建っていることで、中世建築の入ったこの建物は非常に印象的です。 営業時間:9:30~12:00、14:30~18:30。日曜定休。
- 旧医学校(フランス語 : L'Ecole de Médecine)
- L'Hôtel des Trésoriers de la Bourse - 最大の個人邸宅
- ル・カレ・サンタンヌ、2 Rue Philippy。 聖別されていない教会を改装し、現代美術ギャラリーに仕立てたもの。中世時代の典型である狭い通りのあるサンタンヌの旧市街にあります。
- サン・ロック広場。 多くのレストランやバーがあり、壁画文化や教会のあるいい広場です。
- 10 バボテの塔、17 Boulevard de l'Observatoire。 モンペリエの城壁の上に建てられた塔で、展望台になっており、建物自体も興味深く、また美味しいレストランも入っています。
ベジエ
[編集]- 11 サンナゼール教会 (フランス語 : Saint Nazaire Cathedral)、Plan Mgr Blaquière, 34500 Béziers。電話番号:+33 467282289。 非常に眺めのいい場所で、建物はとても荘厳です。 営業時間:10:00~19:00。
アグド
[編集]- 17 Les Remparts、Impasse Molière, 34300 Agde。電話番号:+33 467946000。
する
[編集]アグド
[編集]アグドのカップダグド(フランス語 : Cap d'Agde)には多くの遊園地などがあり、子供はもちろん大人も楽しめる場所もあります。
- 1 アクアランド・カップダグド、Cap d, Avenue des Isles d'Amérique, 34300 Agde。電話番号:+33467268594。 巨大なウォーターパークです。日焼けには注意! 営業時間:10:00~19:00。
- 2 ディノワールド・カップダグド、Ile des Loisirs, 28 Avenue du Passeur Challies, 34300 Le Cap d'Agde。電話番号:+33 467266513。 子供向けの遊園地。アトラクション数なども多く、子供が1日楽しめるようになっています。 営業時間:10:00~22:00。
- 3 ルナパーク、Cap d, Ile des Loisirs, Avenue du Passeur Challies, 34300 Agde。電話番号:+33 434539623。 値段は高いですが古典的遊園地で、対象は年齢層を問いません。 営業時間:20:30~2:00。
- 4 カップダグドゴルフ場 (フランス語 : Golf International du Cap d'Agde)。電話番号:+33 467265440。 カップダグドの広いゴルフ場です。 営業時間:7:00~20:00。
買う
[編集]モンペリエ
[編集]ベジエ
[編集]その他
[編集]- 1 モンカド (フランス語 : Moncado)、9 Bis Rue Doyen René Gosse, 34800 Clermont-l'Hérault。電話番号:+33 467960497。 非常に綺麗なお店。物の質に対して値段が安いです。 営業時間:日・月曜日定休、9:30~12:30、15:00~19:00。
食べる
[編集]-
グリゼット
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ティエル
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ティエルを焼く
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ブリッド・セトワーズ
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ペラルドン
モンペリエにはグリゼットというお菓子があり、蜂蜜と甘草で作られます。見た目は黒いエンドウ豆くらいの大きさの丸で、外側に砂糖がついています。
フランス語版Wikipediaにグリゼットの記事があります。
他にも、ティエル(フランス語 : Tielle)というオレンジ色のパイもあります。これは、セットのお菓子で、イタリアの「ティエラ・ディ・ガエータ」(イタリア語 : Tiella di Gaeta)がもととなっています。非常に持ちがよく、数日間は保存していても食べることができます。名称の由来は、ラテン語のtegilium(覆う)に由来します。初めて発売したのはAdrienne Verducciで、1937年に、イタリアの移民により移入された食べ物に目をつけて発売しました。この食べ物はパン生地にスパイシーなトマトソースやタコ類が入っており、前菜として温めても冷やしても食べられます。
この地方にはまだまだ地元の料理があります。ブリッド・セトワーズ(フランス語 : Bourride Sétoise, Bourride à la sétoise)は、アイオリ(フランス語 : aïoli、英語:Aioli、オック語:)やアンコウを使ったシチューです。セットをはじめとした沿岸部の料理です。名前の由来はプロヴァンス語(=オック語の方言。詳細は「話す」を参照)で茹でるという意味のboulidoです。マルセイユのブイヤベースに似ていますがブイヤベースはアイオリを使わない上にレモンやクリームが入っていません。他に白ワインやたまねぎ、セロリ・ニンジン・ネギ(調味料としてタイムや塩、コショウ、サワークリームの一種であるクレームフレーシュなど)が入っています。
ペラルドン(フランス語 : Pélardon)は、セベンヌ山脈特有のチーズです。ヤギの乳から作り、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(フランス語 : Appellation d'Origine Contrôlée | 略称 : AOC | 翻訳 : 原産地統制呼称)の認定も受けています。大きさの例として凝乳酵素(レンネット)使用後11日目には直径6~7cm、高さ2.5cmほど、重さは65g以上にもなるそうです。皮は比較的薄い方で、一部青いカビが生えていることがあります。全体的には白っぽいことが多いです。熟成されているものは熟成されているものほど柔らかく、もろくなります。
- 1 Gabriel Créateur de Gourmandises。電話番号:+33434001395。 フランスの地元のお菓子を提供してくれます。クロワッサンなど。 営業時間:日曜日 : 8:00~12:30、月曜定休、それ以外の曜日 : 8:00~13:00・15:00~18:00。
モンペリエのエギュイルリー通り周辺(Rue du Pila St Gély通りやRue des Écoles Laïques通りなどなど)には多くの飲食店が集まっており、バーも入れると30程です。中には高級フランス料理からお手頃なお店まであり、フランス料理でないピザ屋などもありますが地元の料理がオススメです。
お手頃
[編集]- 2 Le Chat Perché、10 Rue du Collège Duvergier, 34000 Montpellier。電話番号:+33 467608859、メール:hello@digi.menu。 お手軽なフランス料理店。料理はどれも美味しいです。
- 3 Le Passé Composé、20 Rue des Écoles Laïques, 34000 Montpellier。電話番号:+33 786576977。 お手頃アフランス料理店。値段に対し質はとてもいいです。 営業時間:19:00~22:00。
中級店
[編集]- 4 レストラン「ル・ラボ」、47 Rue de l'Aiguillerie, 34000 Montpellier。電話番号:+33 434118345。 予約フォーム。 営業時間:19:00~22:00。 値段:メニュー。
高級店
[編集]- 5 Ébullition。電話番号:+33 986108484。 店内は非常にクールで、料理も非常においしいです。懐に余裕のある人は訪れてみてはいかがでしょうか。 営業時間:12:00~13:30、19:00~21:30、日月曜日定休。 値段:11ユーロ(チーズボード)~。メニュー。
- 6 L'Ambassade、22 Boulevard de Verdun, 34500 Béziers。電話番号:+33 467760624。 非常においしい料理。店内は清潔感があり良いです。 営業時間:12:00~13:30、19:30~21:30、日月曜日定休。 値段:メニュー。
飲む
[編集]モンペリエ : Barberousse(ラム酒)、Fitzpatrick(パブ)、Irish corner pub(パブ)、ScaraB'art(ウォッカ)
ラット : Villa Rouge(ナイトクラブ)、Espace Latipolia
泊まる
[編集]- ホテル・キャンプ場・レジデンス・ゲストハウス等々宿泊施設の一覧で空室状況とオンライン予約が可能(品質保証機関) : CDT de l'Hérault
困ったときは
[編集]- カップダグド観光案内所、Ilot Molière Place de la Belle Agathoise, 34300 Agde。電話番号:+33 467318750。 とても些細な話ですが、Capは南仏では「カップ」・パリでは「キャップ」と発音が変わります。ここはステンドグラスなどがある少しお洒落な観光案内所です。駐車場も近いです。 営業時間:9:00~19:00。
安全を確保する
[編集]夏の森林
[編集]夏に森や低木林に行く際、火や煙には十分気を付け、できるだけ出ないようにしてください。非常に乾燥した夏のこの地域では、すぐに周りの気に火が付きます。また、消防士の人の仕事の妨げにならない様、火災現場には近づかないようにしましょう。
局地的嵐
[編集]秋から冬にかけて暴風雨に十分な注意が必要です。地中海性気候であるこの地域では、短時間に多くの降雨が起こります。山間部で雨が降り川が増水して氾濫します。下水道や側溝から雨が溢れ出し道路が冠水することもあるので注意が必要です。また、河川の氾濫により橋が通行止めになることがあります。2003年12月にはセベンヌ山脈での嵐によりこの地方で死者が出ています(車が水没して溺死・マンホールに落下 etc...)。
蚊
[編集]海岸沿いの平野部や池の周辺では、定期的に蚊の過剰繁殖が行われ、非常に多くの蚊が街を飛び回ります。刺されても症状は日本の蚊と同じように数日間痒みを伴うだけですが、患部を掻くと悪化します。合併症などがある人は、地元の医者に相談してください。地元の医者はこうした蚊に関する症状の扱いになれています。
蚊への対策として、以下のものが挙げられます :
- 夕方外出する際にはきちんと腕や足を覆う
- 窓の網戸は全て閉める(日本人にとっては当たり前のことかもしれません)
- ベールやゆりかごなどを思い浮かべた対策が良いでしょう。蚊帳などはその模範的例です
- お店には様々な殺虫剤があるので、買うといいでしょう
出かける
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