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エロー県

エロー県フランス語 : Hérault)は、南フランスオクシタニー地方にある県で、ニームの西・ペルピニャンの北に位置します。

地図
エロー県の地図

都市[編集]

話す[編集]

この県は、オック語オック語occitan | Wikipedia)群に属しており、オック語が話されます。オック語には大きく分けて3種類の方言がありますが、この地方はそのうち南オック語に属し、ラングドック方言(Wikipedia)を話します。

着く[編集]

飛行機で[編集]

モンペリエは国際空港であるのに対しベジエは小さな空港であるため、到着にはモンペリエ=メディテラネ空港の方が便利かもしれません。

鉄道で[編集]

パリにあるリヨン駅からTGVが走入しており、ディジョンリールへの路線も整備されています。南フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方ミディ=ピレネー地方ブルゴーニュ地方からも長距離列車が出ています。

車で[編集]

この県には2つオートルート(フランスの高速道路)が通っています。

移動する[編集]

県内はTER(ローカル鉄道)や車を利用して移動することができます。

ビーチへは、バスも出ています。アグドのシャトルバスはグローダグド(フランス語 : Grau d'Agde)やカップダグドへアクセスしています。

道路網は、町や村を通っている国道や県道が多く整備されていますが、幅が広めで走りやすい県道とは対象的に国道は幅が狭く、小さな商店街などにある事が多いです。他の道は大きく3つに分けられ、労働者用か横断道路か高地道路かです。高地道路では一部雪山用の装備が必要であるなど、少し不便なことが多いです。

観る[編集]

モンペリエ[編集]

  • 1 ファーブル美術館39 Boulevard Bonne Nouvelle, 34000 Montpellier +33 46714830010:00~18:00、月曜定休。 「1825年設立の美術館。2007年に6,120万ユーロの改修工事が終了しました。 ファーブル美術館 (Q1519002) on Wikidata Wikipedia上のファーブル美術館
  • 2 Écusson (古い街)。 「これは、モンペリエの旧市街地です。曲がりくねった通りには石造りのアーチが並び、そこに昔あった古い企業の名前がついています。この地域は今でもモンペリエの歴史的雰囲気を残しており、歴史好きの方でもそうでない方でも楽しめます。コメディー広場(フランス語 : place de la comédie)からはRue de la Loge通りを歩くと比較的簡単にたどり着けますが、この通りは非常に近代的な通りであるためそのギャップを楽しみたい方以外には別の道の選択をおすすめします。サン・ロクス広場は特に素晴らしい場所なので、向かう価値があるでしょう。
  • 3 ペイルー遊歩道 外部リンク (フランス語 : Promenade du Peyrou)、 34000 Montpellier, フランス7:00~21:30。 「1689年、旧市街(エキュソン)の西側に作られた約3ヘクタール分の遊歩道。ここにはシャトー・ドーや騎乗したルイ14世の銅像があります。またサンクレマン水路や凱旋門にも近いです。無料 promenade of Peyrou (Q3407377) on Wikidata
  • 4 モンペリエ動物園 外部リンク (フランス語 : Jardin des plantes de Montpellier)、 Boulevard Henri IV。 「1593年に設立された由緒ある植物動物園。今ではフランスで最も古い植物園です。無料 モンペリエ植物園 (Q3100546) on Wikidata Wikipedia上のモンペリエ動物園
  • 5 モンペリエ大聖堂 外部リンク (フランス語 : La Cathédrale Saint-Pierre)、 +33 4676604129:30~12:00、14:30~18:30。日曜定休。 「モンペリエ植物園のすぐ近くにある大聖堂。ステンドグラスの綺麗な大聖堂。大きなパイプオルガンなど、フランスの綺麗な大聖堂の物品がそろっています。ただし、他の大聖堂と異なるのは円形塔が2つ建っていることで、中世建築の入ったこの建物は非常に印象的です。 モンペリエ大聖堂 (Q1736197) on Wikidata
  • 旧医学校フランス語 : L'Ecole de Médecine
  • 6 解剖学博物館 (フランス語 : Le Musée d'Anatomie)、 +33 434433600。 「旧医学校の近くにある博物館。モンペリエ大聖堂も近いです。
  • L'Hôtel des Trésoriers de la Bourse - 最大の個人邸宅
  • 7 コメディー広場 (フランス語 : La Place de la Comédie)。 「街の中心部に位置し、3人の女神の噴水があります。 コメディー広場 (Q1065164) on Wikidata
  • 8 アンチゴーニュ地区。 「新古典主義建築が多くある地区です。旧ジョフル兵舎の跡地にリカルド・ボフィルによる設計でたてられました。 アンティゴーヌ (Q2853220) on Wikidata
  • 9 モンペリエ凱旋門 (フランス語 : Arc de Triomphe)、 Rue Foch。 「パリのエトワール凱旋門をイメージして作られた凱旋門です。頂上まで登れますが、インフォメーションセンターで行われるウォーキングツアーに参加しなければいけません。眺めは最高です。 Gate of Peyrou (Q832351) on Wikidata
  • ル・カレ・サンタンヌ2 Rue Philippy。 「聖別されていない教会を改装し、現代美術ギャラリーに仕立てたもの。中世時代の典型である狭い通りのあるサンタンヌの旧市街にあります。
  • サン・ロック広場。 「多くのレストランやバーがあり、壁画文化や教会のあるいい広場です。
  • 10 バボテの塔17 Boulevard de l'Observatoire。 「モンペリエの城壁の上に建てられた塔で、展望台になっており、建物自体も興味深く、また美味しいレストランも入っています。

ベジエ[編集]

  • 11 サンナゼール教会 (フランス語 : Saint Nazaire Cathedral)、 Plan Mgr Blaquière, 34500 Béziers +33 46728228910:00~19:00。 「非常に眺めのいい場所で、建物はとても荘厳です。
  • 12 ファイエ美術館 (フランス語 : Le Musée Fayet)、 9 Rue du Capus, 34500 Béziers +33 467490466日曜定休
  • 13 ベジエ闘牛場 外部リンク (フランス語 : Arènes de Béziers)、 Avenue Emile Claparède, 34500 Béziers。 「新型コロナウイルスの影響で臨時休業中。 ベジエ闘牛場 (Q2866165) on Wikidata
  • 14 ミノタウロス劇場 外部リンク (フランス語 : Le Théâtre du Minotaure)、 +33 467284528。 「外見は地味ですが一回訪れてみてください。いい劇場です。
  • 15 マドレーヌ教会 (フランス語 : Église de la Madeleine)、 Place de la Madeleine, 34500 Béziers。 「地味で、綺麗な教会です。

アグド[編集]

  • 16 ヴィラ・ロラン 外部リンク5 Chemin de la Vallée, 34300 Agde。 「非常に美しいエロー川の畔に建てられた建物。立地が非常に綺麗です。また、中身も楽しめます。
  • 17 Les RempartsImpasse Molière, 34300 Agde +33 467946000

する[編集]

アグド[編集]

アグドのカップダグド(フランス語 : Cap d'Agde)には多くの遊園地などがあり、子供はもちろん大人も楽しめる場所もあります。

  • 1 アクアランド・カップダグド 外部リンクCap d, Avenue des Isles d'Amérique, 34300 Agde +3346726859410:00~19:00。 「巨大なウォーターパークです。日焼けには注意!
  • 2 ディノワールド・カップダグド 外部リンクIle des Loisirs, 28 Avenue du Passeur Challies, 34300 Le Cap d'Agde +33 46726651310:00~22:00。 「子供向けの遊園地。アトラクション数なども多く、子供が1日楽しめるようになっています。
  • 3 ルナパーク 外部リンクCap d, Ile des Loisirs, Avenue du Passeur Challies, 34300 Agde +33 43453962320:30~2:00。 「値段は高いですが古典的遊園地で、対象は年齢層を問いません。
  • 4 カップダグドゴルフ場 外部リンク (フランス語 : Golf International du Cap d'Agde)、 +33 4672654407:00~20:00。 「カップダグドの広いゴルフ場です。

買う[編集]

モンペリエ[編集]

ベジエ[編集]

その他[編集]

  • 1 モンカド 外部リンク (フランス語 : Moncado)、 9 Bis Rue Doyen René Gosse, 34800 Clermont-l'Hérault +33 467960497日・月曜日定休、9:30~12:30、15:00~19:00。 「非常に綺麗なお店。物の質に対して値段が安いです。

食べる[編集]

モンペリエにはグリゼットというお菓子があり、蜂蜜と甘草で作られます。見た目は黒いエンドウ豆くらいの大きさの丸で、外側に砂糖がついています。

フランス語版Wikipediaにグリゼットの記事があります。

他にも、ティエル(フランス語 : Tielle)というオレンジ色のパイもあります。これは、セットのお菓子で、イタリアの「ティエラ・ディ・ガエータ」(イタリア語 : Tiella di Gaeta)がもととなっています。非常に持ちがよく、数日間は保存していても食べることができます。名称の由来は、ラテン語tegilium(覆う)に由来します。初めて発売したのはAdrienne Verducciで、1937年に、イタリアの移民により移入された食べ物に目をつけて発売しました。この食べ物はパン生地にスパイシーなトマトソースやタコ類が入っており、前菜として温めても冷やしても食べられます。

この地方にはまだまだ地元の料理があります。ブリッド・セトワーズ(フランス語 : Bourride Sétoise, Bourride à la sétoise)は、アイオリ(フランス語 : aïoli英語Aioliオック語)やアンコウを使ったシチューです。セットをはじめとした沿岸部の料理です。名前の由来はプロヴァンス語(=オック語の方言。詳細は「話す」を参照)で茹でるという意味のboulidoです。マルセイユのブイヤベースに似ていますがブイヤベースはアイオリを使わない上にレモンやクリームが入っていません。他に白ワインやたまねぎ、セロリ・ニンジン・ネギ(調味料としてタイムや塩、コショウ、サワークリームの一種であるクレームフレーシュなど)が入っています。

ペラルドン(フランス語 : Pélardon)は、セベンヌ山脈特有のチーズです。ヤギの乳から作り、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(フランス語 : Appellation d'Origine Contrôlée | 略称 : AOC | 翻訳 : 原産地統制呼称)の認定も受けています。大きさの例として凝乳酵素(レンネット)使用後11日目には直径6~7cm、高さ2.5cmほど、重さは65g以上にもなるそうです。皮は比較的薄い方で、一部青いカビが生えていることがあります。全体的には白っぽいことが多いです。熟成されているものは熟成されているものほど柔らかく、もろくなります。

  • 1 Gabriel Créateur de Gourmandises +33434001395日曜日 : 8:00~12:30、月曜定休、それ以外の曜日 : 8:00~13:00・15:00~18:00。 「フランスの地元のお菓子を提供してくれます。クロワッサンなど。

モンペリエのエギュイルリー通り周辺(Rue du Pila St Gély通りやRue des Écoles Laïques通りなどなど)には多くの飲食店が集まっており、バーも入れると30程です。中には高級フランス料理からお手頃なお店まであり、フランス料理でないピザ屋などもありますが地元の料理がオススメです。

お手頃[編集]

  • 2 Le Chat Perché 外部リンク10 Rue du Collège Duvergier, 34000 Montpellier +33 467608859。 「お手軽なフランス料理店。料理はどれも美味しいです。
  • 3 Le Passé Composé 外部リンク20 Rue des Écoles Laïques, 34000 Montpellier +33 78657697719:00~22:00。 「お手頃アフランス料理店。値段に対し質はとてもいいです。

中級店[編集]

高級店[編集]

  • 5 Ébullition 外部リンク +33 98610848412:00~13:30、19:00~21:30、日月曜日定休。 「店内は非常にクールで、料理も非常においしいです。懐に余裕のある人は訪れてみてはいかがでしょうか。11ユーロ(チーズボード)~。メニュー
  • 6 L'Ambassade 外部リンク22 Boulevard de Verdun, 34500 Béziers +33 46776062412:00~13:30、19:30~21:30、日月曜日定休。 「非常においしい料理。店内は清潔感があり良いです。メニュー

飲む[編集]

モンペリエ : Barberousse(ラム酒)、Fitzpatrick(パブ)、Irish corner pub(パブ)、ScaraB'art(ウォッカ)

ラット : Villa Rouge(ナイトクラブ)、Espace Latipolia

泊まる[編集]

  • ホテル・キャンプ場・レジデンス・ゲストハウス等々宿泊施設の一覧で空室状況とオンライン予約が可能(品質保証機関) : CDT de l'Hérault

困ったときは[編集]

  • ベジエ地中海観光案内所 外部リンクPlace du Forum, 34500 Béziers +33 4994136369:00~19:00
  • カップダグド観光案内所 外部リンクIlot Molière Place de la Belle Agathoise, 34300 Agde +33 4673187509:00~19:00。 「とても些細な話ですが、Capは南仏では「カップ」・パリでは「キャップ」と発音が変わります。ここはステンドグラスなどがある少しお洒落な観光案内所です。駐車場も近いです。
  • 1 カップダグド地中海観光案内所 +334670104049:00~20:00

安全を確保する[編集]

夏の森林[編集]

夏に森や低木林に行く際、火や煙には十分気を付け、できるだけ出ないようにしてください。非常に乾燥した夏のこの地域では、すぐに周りの気に火が付きます。また、消防士の人の仕事の妨げにならない様、火災現場には近づかないようにしましょう。

局地的嵐[編集]

秋から冬にかけて暴風雨に十分な注意が必要です。地中海性気候であるこの地域では、短時間に多くの降雨が起こります。山間部で雨が降り川が増水して氾濫します。下水道や側溝から雨が溢れ出し道路が冠水することもあるので注意が必要です。また、河川の氾濫により橋が通行止めになることがあります。2003年12月にはセベンヌ山脈での嵐によりこの地方で死者が出ています(車が水没して溺死・マンホールに落下 etc...)。

[編集]

海岸沿いの平野部や池の周辺では、定期的に蚊の過剰繁殖が行われ、非常に多くの蚊が街を飛び回ります。刺されても症状は日本の蚊と同じように数日間痒みを伴うだけですが、患部を掻くと悪化します。合併症などがある人は、地元の医者に相談してください。地元の医者はこうした蚊に関する症状の扱いになれています。

蚊への対策として、以下のものが挙げられます :

  • 夕方外出する際にはきちんと腕や足を覆う
  • 窓の網戸は全て閉める(日本人にとっては当たり前のことかもしれません)
  • ベールやゆりかごなどを思い浮かべた対策が良いでしょう。蚊帳などはその模範的例です
  • お店には様々な殺虫剤があるので、買うといいでしょう

出かける[編集]