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ベジエ

ベジエフランス語 : Béziersオック語Besièrs)は、フランスオクシタニー地方エロー県にあるコミューンです。ラングドックのヴェネチアとも呼ばれており、街には新石器時代の痕跡が残っていますが、最初に設立された町は紀元前35年頃のローマ時代のものでした。最近ではワインの産地となっており、ランクドックの観光の拠点として適した都市です。

知る[編集]

ベジエはカタル派の中心地です。1209年のアビニョン十字軍の際には多くの人々が虐殺されました。

話す[編集]

この地域はオック語圏で、看板などはフランス語とオック語の両方で書かれていることが多いです。通常、オック語のテキストには赤と金の小さな十字架がついています。

この地域の人は一部英語を話せる人もいますが、それは普遍的なものではなく、フランス語の取得は必要です。

着く[編集]

飛行機で[編集]

モンペリエカルカソンヌペルピニャンからはそれぞれ約1時間でベジエまで来ることができます。

車で[編集]

A75を使うことで、パリからオートルート一本でベジエに来ることができます。

鉄道で[編集]

パリリヨン駅からTGVなどが来ています。また、スペインバルセロナにも行くことができます。

  • 5 ベジエ駅 外部リンク (Gare de Béziers)、 14 Boulevard De Verdun ベジエ駅 (Q2801649) on Wikidata

移動する[編集]

ベジエの町は、徒歩で移動できます。ただ、この街は地形が凸凹で、その道のほとんどは坂道であることに留意しなければなりません。特に、鉄道の駅から街の中心部まで移動するときにはかなりの急勾配を通ります。ローカルバスのサービスも充実しているので、そちらの利用も検討してください。バスターミナルや鉄道駅から市街地への移動には無料バス「Navette」が便利です。

観る[編集]

リヴ・ヴォールト

13世紀建造のサンナゼール大聖堂(Cathédrale Saint-Nazaire)は十字軍の際の主要な舞台です。大聖堂の中庭から見える景色は非常に綺麗で、オーブ渓谷とその周辺の自然を眺めることができます。クロイスターの庭はビショップの庭と言われ、回廊はリヴ・ヴォールトの建築構造を取り入れています。

旧市街では大聖堂から街の中心部にかけて中世初期の通りが走っています。大通りから少しだけ離れているこの通りは伝統的なお店やデザイナーズブランドのお店が並んでいます。

更にベジエには、ユネスコの世界遺産にも登録されているミディ運河(Canal du Midi | [1])が通っています。これはピエール=ポール・リケ(Pierre-Paul Riquet)が建設を推進したもので、17世紀に彼は地中海と大西洋を結ぶ運河を完成させました。ポール・ド・リケ通りは座ってコーヒーを飲みながら眺めを楽しむことのできるいい場所です。

ベジエには、この街とその周辺についての小さな博物館がいくつもあります。最も大きいのがビテロワーズ博物館(Musée de Biterrois)で、この地域の歴史を感じさせる様々なものが展示してあります。

  • 1 フォンセランヌ水門 (Les 9 écluses de Fonseranes)。 「トゥールーズセットを結ぶミディ運河を設計したポール・リケが作ったフォンセランヌの9つの閘門は、土木工学における雄篇です。水槽は8つ、閘室は高さ21m長さ300mの船を想定して作られています。年間425,000人以上が訪れているこの水門は、ラングドックルシヨン(旧地域圏)の中でもカルカソンヌポン・デュ・ガールに次ぐ3番目に訪問客の多い到着地であり、1996年には文化遺産保護制度に伴うフランス歴史的建造物(Monument Historique)に分類されたほか、1997年のミディ運河全体のユネスコ世界遺産登録に際しこの水門も世界遺産に入っています。 Fonseranes Lock (Q586271) on Wikidata
  • 2 サンナザール大聖堂冬 : 9:00~12:00, 14:30~17:30 / 夏 : 9:00~17:30。 「760年からの司教座であり、丘の上に立っています。協会は何度か立て直されており、ロマネスク以前のものとロマネスク様式のもの、南フランスゴシック建築(フランス語 : Southern French Gothic英語Southern French Gothic | Wikipedia(英語))のものの3つに分けることができます。ロマネスク建築は1209年のアルビジョワ十字軍によって侵略され焼失してしまいました。 Béziers Cathedral (Q1736174) on Wikidata
  • 大聖堂のクロイスター (Cloître de La Cathédrale)。 10月~4月:10:00~12:00, 14:00~17:30 / 5月~9月:10:00~19:00。 「14世紀に作られたもので、未だ完成していません。ビショップの庭につながる建物はリブ・ヴォールト様式です。
  • 3 サンジャック教会。 「この協会は、典型的な第二次地中海ロマネスク様式(second art roman méditerranéen)の建築として優秀です。 Église Saint-Jacques de Béziers (Q3581850) on Wikidata
  • 4 聖マドレーヌ教会 (église de la Madeleine de Béziers)、 マドレーヌ広場オフシーズン - 水・金曜 : 10:00~12:00, 木曜 : 15:00~18:00, 土曜 : 10:00~12:00, 14:00~17:00, 日曜 : 10:00~12:30, 14:00~16:00; 6/15~9/15 - 月曜 : 16:00~18:00, 火・日曜 : 10:00~12:30, 16:00~18:00。 「1092年が初出のマドレーヌは、元々コンスルの教区でした。14世紀と18世紀に改築され、そのたびにロマネスク様式の特徴が鮮明になっていきました。1167年、ロジェドゥトランサベル子爵が殺害され、1209年にはベジエの住民が殺害されたことがカタリ派の叙事詩の中に書かれています。 Église de la Madeleine de Béziers (Q2419624) on Wikidata
  • 5 ペニタンブルー礼拝堂 (Chapelle des Pénitents bleus)、 Rue du 4-Septembre月~金曜日 : 7:30~12:00, 14:00~18:00, 土曜日 : 7:30~12:00。 「かつてのコルデリエの協会を改造し、美術館にしたものです。コルデリエのメンバーは革命時にいなくなりました。 Chapelle des Pénitents bleus de Béziers (Q22953808) on Wikidata
  • 6 ローマの闘技場Rue du Moulin à Huile。 「紀元前一世紀に建設されたこの円形競技場ですが、現在は周辺の中世の建物とともに復元がなされています。 ベジエ劇場 (Q1242545) on Wikidata
  • ペペズックの像 (Statue de Pépézuc)、 Place Pépézuc。 「この街の伝説的な(こう可能な頭を持つ)彫像で、初めにはローマ皇帝の像でしたが、後1355年にイギリスから街を守ったビトロワ・モンペズックをたたえる像となりました。
  • レ・アール (Les Halles de Béziers)、 Place Pierre-Sémard6:00~13:00、月曜定休。 「1980年にパリにある同名の地区を参考に作られ、1986年に立派に複製されました。地元の良質な製品を見出せます。
  • 劇場 (Théâtre)、 +33 4 67 36 82 84予約訪問制。 「1844年建造で、イタリア式ボンボニエール劇場の代表例ともいえます。新古典主義建築のファザードで、装飾はダヴィッド・ダンジェによるものです。この時代のフランスの作品の中では珍しく独創された美しさを持っています。
  • 7 ベジエ闘牛場 外部リンク (Les Nouvelles Arènes)、 Allées Paul Riquet +33 4 67 76 13 45。 「1897年に建設されたこの闘牛場は、屋外コンサートやショー、スポーツイベントの会場などとしても利用されています。
  • 8 古い墓 (Cimetière vieux de Béziers)、 Avenue du Cimetière Vieux8:00~17:45。 「19世紀につくられたこの墓地は、ビテロワのワイン生産者の裕福さを感じる場所でもあります。ジャン=アントワーヌ・アンジャルベールやジャック=ルイ・ヴィルヌーヴ、ジャン・マグルーなどの著名な彫刻家が装飾をしました。
  • 9 旧橋 (Pont Vieux)。 「1963年6月18日に歴史的建造物に指定された、オーブ川にかかる橋で、ロマネスク建築の特徴がよく出ています。 旧橋 (Q3396781) on Wikidata

する[編集]

ベジエでは、フェリア(Feria)と呼ばれる毎年開催の闘牛祭が有名です。8月のはじめに5日間にわたり開催され、毎年多くの観光客が訪れます。

近くのヴァルラ=プラージュ(Valras Plage)では海を楽しむことができます。20分ごとに運行されているビーチバスが便利でしょう。約30分で着くことができます。ヴァルラ=プラージュの隣にあるセリニャン(Sérignan)にもセリニャン・プラージュ(Sérignan Plage)という海岸があり、少し行きづらいですが混雑を避けられます。

ベジエのすぐ近くにあるニッサン=レ=アンサリューヌ(Nissan-lez-Enserune)には丘の上にガロ・ローマ様式の遺跡であるオッピドゥム・ダンセリュンヌがあり、アパートや作業場、貯水槽や埋葬場所などの考古的遺跡が点在しています。現在でも活発に採掘作業が行われており、運がよければ考古学者による採掘作業を見ることができるかもしれません。遺跡内には博物館もあり、古めかしいですが展示品はどれも非常に充実しています。また、丘の麓には独特な排水方法を使ってできた湿地帯であるモンタディの沼(l'Étang de Montady)もあります。

ラングドックルシヨンはフランスの中でもワインの産地として著名な一地方ですが、ベジエはその中でも中央に位置しています。そのため、周囲には多くの葡萄畑があり、その多くで試飲や見学をすることができます。セリニャンにあるワイン生産協同組合(Cave Coopérative Les Vignerons de Sérignan)もそのうちの一つに数えられます。セラーツアーやファクトリーショップを行っており、いくつかのアペラシオン登録されたワインを5~15ユーロで飲むことができます。

買う[編集]

レピュブリック通り(Rue République)にあるレ・アールは、地元の新鮮な食材の調達に絶好の場所です。

食べる[編集]

この地域のレストランでは、ラングドックの低木地帯独特の洗練された料理が提供されます。地元の魚や狩猟肉を使った料理は、この土地と水の香り、そして地中海を感じさせる調和性を持ちます。

ベジエには食事処がたくさんあり、アレ・ポール=リッケ沿いの南東部のお店は市街地に近くお勧めです。ここには地元の名物料理・郷土料理を提供するお店が数多くあります。例えば、クリスタル(Le Cristal)ではプロヴァンス風のムール貝の料理を食べることができます。ソルフェリノ通りの角にモノプリ(Monoprix、フランスの著名なスーパー)があり、魚介類や菓子類、キオスクなどがあるので買い出しに適しています。別の一角にはメリーゴーランドなどがある広場があり、出店なども並ぶこともあるので人間観察にもってこいです。

飲む[編集]

コメディーカフェ(Cafe La Comédie、26 Allée Paul Riquet)はこの街の中でおそらく最古のカフェです。街の人々はレ・アールの隣にあるカフェ・デュ・マルシェ(9 Pl. Pierre Semard)で朝を過ごす人が多いようです。バー・シェゼル(Bar Chez L、Ave Clémenceau)はバスターミナルに面しているバーで、お手頃な価格です。ザ・コリガンパブ(The Korrigan Pub、7 Rue Paul Riquet)ではライブ音楽を楽しみながら様々なビールを味わうことができます。

  • 1 コメディーカフェレストラン 外部リンク (Grand Café de la Comédie Restaurant)、 26 Allées Paul Riquet +33 4 67 28 32 16

泊まる[編集]

  • メゾン・ド・ドーブ 外部リンク (Maison d l'Orb)。 「A designer guest house.
  • Appart'City Béziers, a reasonably priced and clean self-catering accommodation near the city centre.
  • オテル・デ・ポエット 外部リンク (Hôtel des Poètes)、 80 Allées Paul Riquet (余裕があるならば駅と反対側にある公園を左辺に沿って歩いてみてください)、 +33 467 763 866。 「公園に面した古い建物を修復して作られたホテルで、綺麗な部屋には無線LANも完備されています。50~70ユーロ

出かける[編集]

ベジエを通る路線
merges with  南西 La Méridienne 北東  ペズナクレルモン=フェラン