ベジエ(フランス語 : Béziers、オック語:Besièrs)は、フランスのオクシタニー地方、エロー県にあるコミューンです。「ラングドックのヴェネチア」とも呼ばれ、街には新石器時代の痕跡が残っていますが、最初に町が設立したのは紀元前35年頃のローマ時代でした。最近ではワインの産地として、ランクドックの観光の拠点に適した都市です。
知る
[編集]ベジエはカタル派の中心地です。1209年のアルビジョア十字軍の際には多くの人々が虐殺されました。
話す
[編集]この地域はオック語圏(ウィキペディア)で、看板などはフランス語とオック語の両方で書かれていることが多いです。通常、オック語の文字列は目印となる赤と金の小さな十字架がついています。
この地域の人は英語を話せる人も一部にはいるものの、ほとんどの場合、英語は通じません。フランス語の取得は必要です。
着く
[編集]飛行機で
[編集]- 2 モンペリエ=メディテラネ空港 (aéroport de Montpellier-Méditerranée, フランス語 : Montpellier Méditerranée Airport, MPLIATA, IATA:MPL) 。 この空港はアムステルダム(アムステルダム・スキポール空港)やロンドン(ロンドン・ヒースロー空港・ロンドン・ガトウィック空港)、ストックホルム(ストックホルム・アーランダ空港)など、ヨーロッパの多くの主要都市からフライトがあります。マグリブからの接続も充実しており、フランスの国内線も多く就航しています。
- 3 カルカソンヌ空港 (aéroport de Carcassonne-Salvaza, CCFIATA, IATA:CCF) (カルカソンヌ市街地から約3km。カルカソンヌ駅との間にシャトルバス(フランス語 : navette aéroport)が走っており、1人5ユーロです。時刻表はこちらから。市街地までタクシーで行く場合、10~15ユーロ程度です。) 。 ライアンエアーがビルン・シャルルロワ(シャルルロワ空港)・コーク(コーク空港)・ダブリン(ダブリン空港)・アイントホーフェン(アイントホーフェン空港)・グラスゴー(グラスゴー・プレストウィック国際空港)・リヴァプール(リバプール・ジョン・レノン空港)・ロンドン(ロンドン・スタンステッド空港)・ノッティンガム(イースト・ミッドランズ空港)などと接続しています。
- 4 ペルピニャン=リヴザルト空港 (PGFIATA)、フランスオクシタニー地域圏ピレネー=オリアンタル県ペルピニャン、リヴザルト。電話番号:+04 68 52 60 70。 ライアンエアーがシャルルロワ空港、ロンドン・スタンステッド空港と年中往来している他、夏季限定でライアンエアーのバーミンガム空港便やFlybeのバーミンガム空港便・サウサンプトン空港便、エールフランスのリール空港便、エール・コルシカのアジャクシオ=ナポレオン・ボナパルト空港便、エアリンガスのダブリン空港便、ボロテアのナント・アトランティック空港便などがあります。 無効なURL
車で
[編集]A75を使うことで、パリからオートルート一本でベジエに来ることができます。
鉄道で
[編集]パリのリヨン駅からTGVなどが来ています。また、スペインのバルセロナにも行くことができます。
移動する
[編集]ベジエの町は、徒歩で移動できます。ただ、この街は地形が凸凹で、ほとんど坂道ばかりですから留意しなければなりません。特に、鉄道の駅から街の中心部まで移動するときにはかなりの急勾配を通ります。ローカルバスのサービスも充実しているので、そちらの利用も検討してください。バスターミナルや鉄道駅から市街地への移動には無料バス「ナヴェット」(Navette)が便利です。
観る
[編集]- サンナゼール大聖堂
- 聖マドレーヌ教会
- ベジエ劇場跡
- 旧橋とサン・ナゼール大聖堂
- サンジャック教会
- リマキュレ=コンセプション教会(無原罪教会)

13世紀建造のサンナゼール大聖堂(フランス語 : Cathédrale Saint-Nazaire)は十字軍時代の主要な舞台です。大聖堂の中庭から見える景色は非常に綺麗で、オーブ渓谷とその周辺の自然を眺めることができます。クロイスターの庭はビショップの庭と言われ、回廊の建築はリヴ・ヴォールト構造を取り入れています。
大聖堂から街の中心部にかけて旧市街にあたり、大通りから少しだけ離れて中世初期の通りが走っていて、沿道に昔ながらの商店やデザイナーズブランドの店舗が並んでいます。
更にベジエには、ユネスコの世界遺産にも登録されているミディ運河(フランス語 : Canal du Midi )が通っています。その建設を推進したピエール=ポール・リケ(Pierre-Paul Riquet)は、17世紀に地中海と大西洋を結ぶ運河を完成させました。同名のポール・ド・リケ通りは座ってコーヒーを飲みながら眺めを楽しむことのできる気持ちのよい場所です。
ベジエには、この街とその周辺を主題にした小さな博物館がいくつもあります。最も大きいのがビテロワーズ博物館(フランス語 : Musée de Biterrois)で、この地域の歴史を感じさせる所蔵品が展示してあります。
- 1 フォンセランヌの9つの閘門 (écluses de Fonseranes, フランス語 : Les 9 écluses de Fonseranes) 。 フォンセランヌの9つの水門はトゥールーズとセットを結ぶミディ運河の流れを調節し、設計者ポール・リケの手になる土木工学における雄篇です。門が合計8つの水槽を仕切り、閘室は高さ21m長さ300mの船が運航すると想定して作られています。年間の見学者は42万5000人超を数え、この水門の人気はラングドック・ル・シヨン(旧地域圏)の見どころの中でもカルカソンヌ、ポン・デュ・ガールに次いで第3位。1996年に文化遺産保護制度に伴うフランス歴史的建造物(フランス語 : Monument Historique)に分類され、ミディ運河沿いの建築物群が翌1997年にユネスコ世界遺産に登録されると、この水門もそこに加わりました。 追加情報:staircase locks。
- 1 ベジエのサンナザール大聖堂 (cathédrale Saint-Nazaire-et-Saint-Celse de Béziers, フランス語 : Cathédrale Saint-Nazaire Béziers) 。 丘の上の教会は760年から司教座を置いています。時代を経て立て直しが繰り返されたため、建築様式はロマネスク以前とロマネスク様式、南フランス・ゴシック建築(英語:Southern French Gothic | Wikipedia(英語))の3つを伝えています。アルビジョワ十字軍の侵略を受け、ロマネスク建築は1209年に焼失してしまいました。 営業時間:冬 : 9:00~12:00、14:30~17:30 / 夏 : 9:00~17:30。
- 大聖堂の回廊 (フランス語 : Cloître de La Cathédrale)。 大聖堂の一部で14世紀に作られ、未完成のままです。ビショップの庭につながる建物はリブ・ヴォールト様式です。 営業時間:10月~4月:10:00~12:00、14:00~17:30 / 5月~9月:10:00~19:00。
- 3 聖マドレーヌ教会 (église de la Madeleine de Béziers, フランス語 : église de la Madeleine de Béziers)、マドレーヌ広場 。 記録には1092年に初出するマドレーヌは、元々コンスル(執政官)直属の教区でした。建築は14世紀と18世紀に手が加わり、ロマネスク様式の特徴が鮮明になっていきました。カタリ派の叙事詩にロジェ・ドゥ・トランサベル子爵の処刑(1167年)と、異端者として大勢のベジエ住民が殺された1209年の十字軍遠征が詠まれて歴史を伝えています。 営業時間:オフシーズン - 水・金曜 : 10:00~12:00、木曜 : 15:00~18:00、土曜 : 10:00~12:00、14:00~17:00、日曜 : 10:00~12:30、14:00~16:00; 6/15~9/15 - 月曜 : 16:00~18:00、火・日曜 : 10:00~12:30、16:00~18:00。
- 2 ローマの闘技場 (arènes romaines de Béziers)、Rue du Moulin à Huile, rue Saint-Jacques 。 紀元前一世紀に建設されたこの円形競技場ですが、現在は周辺の中世の建物とともに復元がなされています。
- ペペズックの像 (フランス語 : Statue de Pépézuc)、Place Pépézuc。 この街の伝説的なテンプレート:疑問点範囲(こう可能な頭を持つ)彫像で、初めはローマ皇帝の像とされ、後に1355年、イギリスから街を守ったビトロワ・モンペズックをたたえる像となりました。
- レ・アール (フランス語 : Les Halles de Béziers)、Place Pierre-Sémard。 1980年にパリにある同名の地区を参考に作られ、1986年に立派に複製されました。地元の良質な製品を見出せます。 営業時間:6:00~13:00、月曜定休。
- 劇場(イタリア劇場) (フランス語 : Théâtre)。電話番号:+33 4 67 36 82 84。 1844年建造で、「ボンボニエール」(菓子箱)と通称される形式の劇場の代表例ともいえます。仰ぎ見るファザードは新古典主義で、視線を下ろしてくると全体の装飾はダヴィッド・ダンジェが手掛けた独創的な美しさを放ちます。この時代のフランスの建築作品の中では珍しいデザインです。 営業時間:予約訪問制。 種類が指定されていません 不明なパラメータ:「Facebook」
- 3 ベジエ闘牛場 (フランス語 : Les Nouvelles Arènes)、Allées Paul Riquet。電話番号:+33 4 67 76 13 45。 1897年に建設されたこの闘牛場は、屋外コンサートやショー、スポーツイベントの会場などとしても利用されています。
する
[編集]ベジエは、フェリア(フランス語 : Feria)と呼ばれる例年開催の闘牛祭で知られています。8月初旬の5日間にわたり開催され、毎年、多くの観光客が訪れます。
近くのヴァルラ=プラージュ(フランス語 : Valras Plage)では海を楽しむことができます。20分ごとに運行するビーチバスが便利でしょう。所要時間は約30分。ヴァルラ=プラージュの隣にあるセリニャン(フランス語 : Sérignan)にもセリニャン・プラージュ(フランス語 : Sérignan Plage)という海岸があり、少し行きづらいですが混雑を避けられます。
ベジエのすぐ近くにあるニッサン=レ=アンサリューヌ(フランス語 : Nissan-lez-Enserune)には丘の上にオッピドゥム・ダンセリュンヌがあり、ガロ・ローマ様式の遺跡には、集合住宅や作業場、貯水槽や埋葬場所など考古遺跡が点在しています。現在も発掘が活発に行われており、運がよければ考古学者の採掘作業を見ることができるかもしれません。遺跡内には博物館もあり、古めかしいですが展示品は実に充実しています。また、丘の麓にあるモンタディの沼(フランス語 : l'Étang de Montady)は、独特な排水方法を使ってできた人工の湿地帯でもあります。
ラングドック・ル・シヨンはフランスの中でもワインの産地として著名な地方ですが、その中央に位置するベジエは周囲に葡萄畑が広がり、その多くで試飲や見学ができます。セリニャンにあるワイン生産協同組合(フランス語 : Cave Coopérative Les Vignerons de Sérignan)もその一つに数えられます。セラー・ツアーやファクトリー見学があり、5~15ユーロでアペラシオン登録されたワインを何種類か試飲できます。
買う
[編集]レピュブリック通り(Rue République)にあるレ・アールは、地元の新鮮な食材の調達に絶好の場所です。
食べる
[編集]この地域のレストランでは、ラングドックの低木地帯独特の洗練された料理が提供されます。地元の魚や狩猟肉を使った料理は、この土地と水の香り、そして地中海を感じさせる調和性を持ちます。
ベジエには食事処がたくさんあり、アレ・ポール=リッケ沿いの南東部のお店は市街地に近くお勧めです。ここには地元の名物料理・郷土料理を提供するお店が数多くあります。例えば、クリスタル(フランス語 : Le Cristal)ではプロヴァンス風のムール貝の料理を食べることができます。ソルフェリノ通りの角はモノプリ(フランス語 : Monoprix)というフランスの著名なスーパーで、魚介類や菓子類、キオスクなど買い出しに適しています。別の一角にはメリーゴーランドなどを配置した広場もあり、露店が並ぶ日などは人間観察にもってこいです。
飲む
[編集]コメディーカフェ(フランス語 : Cafe La Comédie、26 Allée Paul Riquet)はこの街の中でおそらく最古のカフェです。街の人々はレ・アールの隣にあるカフェ・デュ・マルシェ(フランス語 : 9 Pl. Pierre Semard)で朝を過ごす人が多いようです。バー・シェゼル(フランス語 : Bar Chez L、Ave Clémenceau)はバスターミナルに面したバーで価格はお手頃。ザ・コリガンパブ(フランス語 : The Korrigan Pub、7 Rue Paul Riquet)ではライブ音楽を楽しみながら様々なビールを味わうことができます。
- 1 グラン・カフェ・デ・ラ・コメディー・レストラン (フランス語 : Grand Café de la Comédie Restaurant)、26 Allées Paul Riquet。電話番号:+33 4 67 28 32 16。
泊まる
[編集]- アパルトシティ・ベジエ(フランス語 : Appart'City Béziers)は、市内中心部に近い、自炊式の宿泊施設です。価格は手頃で清潔。
- オテル・デ・ポエット (フランス語 : Hôtel des Poètes)、80 Allées Paul Riquet (余裕があるならば駅と反対側にある公園を左辺に沿って歩いてみてください)。電話番号:+33 467 763 866。 公園に面した古い建物を修復して作られたホテルで、綺麗な部屋には無線LANも完備されています。 値段:50~70ユーロ。
出かける
[編集]ベジエの交通手段 |
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