原村(はらむら)は、長野県の諏訪地方にある村です。北にある茅野市や諏訪市とともに、八ヶ岳西部の主要な観光地に数えられます。
知る
[編集]原村は、高原野菜の生産が盛んで、夏場のセロリは日本一の生産量を誇ります。北方にある茅野市のスーパーと同じように、多くの原村への観光客が住んでいる関東ではみることのできない非常に大きなズッキーニや多種の桃・葡萄などがスーパーに並べられています。また、八ヶ岳で採れる豊富なキノコもこの地域の特徴で、都市部では見られないキノコも見つけることができる他、キノコを栽培するための株が、木の丸太ごと売っているなどといった様子も見られます。
交通の便もよく、町は山地の間を縫って走る谷に位置しています。この地形は、南は甲府市北は諏訪市を経由して安曇野市や白馬村まで続いており、中央自動車道や長野自動車道で南北のアクセスが容易です。特に新宿や名古屋から車でアクセスする場合には2時間ほどで到着することができ、茅野市や諏訪市へ行く際の経由地ともなるため、ドライブの休憩地として選ばれることも多々あります。
観光の参考になる地元のサイトとしては、原村の公式ホームページ上にあるページの他に原村観光連盟の公式ホームページも参考になるでしょう。
また、原村は日本で最も美しい村の1つに選ばれています。
地理
[編集]上記の通り、原村は諏訪地方の南部にあたり、諏訪盆地の南東端と言い換えることもできます。村の東半分は八ヶ岳であり、阿弥陀岳(2,806 m (9,206 ft))が原村に位置しており、八ヶ岳登山の人気候補である赤岳の山頂も村境からすぐです。山岳部は標高1,600 m (5,200 ft)ほどになり、山麓の1,200 m (3,900 ft)ほどの場所は避暑地として観光地化・別荘地化が進んでいます。
村の中心部はやや低いものの、標高は4桁をやっと切るほどです。
気候
[編集]気候 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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最高気温 (°C) | 2.4 | 3.6 | 8.3 | 15.1 | 20.2 | 23.1 | 26.8 | 28.1 | 23.4 | 17.4 | 11.7 | 5.6 |
最低気温 (°C) | -8.1 | -7.8 | -3.8 | 1.7 | 7.5 | 12.7 | 17.1 | 17.6 | 13.5 | 6.8 | 0.3 | -4.9 |
降水量 (mm) | 46.6 | 57.5 | 100.3 | 100.4 | 110.6 | 151.1 | 167.9 | 112.9 | 168.7 | 143.6 | 68.9 | 43.1 |
日照時間 (時間) | 185.2 | 183.3 | 190.2 | 197.2 | 211.9 | 164.9 | 172.9 | 204.5 | 156.3 | 165.0 | 177.7 | 179.0 |
出典:気象庁 |
ケッペンの気候区分では湿潤大陸性気候、日本の気候区分では中央高地気候にあたり、降水量は年間を通じて少ないです。冬には非常に冷え込みますが、降雪量はあまり多くありません。
一方で標高が高くなると霧が出やすくなり、特に朝には20 m (66 ft)先も見えないような霧がかかることがあります。山間部の気候は気まぐれで、晴れていても2、30分で雨が降り出すかもしれません。登山の際には注意してください。
山間部での急な曇り・雨や冬の降雪以外は非常に安定した晴れで、夜には美しい星空を眺めることができます。
着く
[編集]原村に鉄道は通っておらず、基本的にはバス・タクシーか車を利用する必要があります。道が複雑かつ曲がりくねっているため、車の運転に慣れていない人は注意が必要ですが、それ以外の場合には公共交通機関よりも車の方が便利でしょう。
鉄道で
[編集]原村には鉄道は通っていません。鉄道でアクセスしたい場合には茅野市内の青柳駅を利用する必要があります。
車で
[編集]原村へのアクセスには車がおすすめです。南北に開けているため、道も南北に伸びており、関東地方や名古屋方面から中央自動車道で訪れることができます(西方からは甲府で中央自動車道に乗る)。また、北側はE19を利用することができ、諏訪市・塩尻市・松本市などの近くの観光地を経由した後、千曲川沿いのE18と合流します。
一方で、山地に挟まれているため東西の移動は大変です。東西に移動するためには、茅野市街から、東の場合は国道299号線(メルヘン街道、佐久穂町・佐久市方面)、西の場合は国道152号線(伊那市方面)に乗るのが最も近いです。
移動する
[編集]困ったときは
[編集]観る
[編集]- 1 八ヶ岳美術館、原村17217-1611 (諏訪南I.C.から7 km (4.3 mi)。ペンションビレッジの隣)。電話番号:(0)266-74-2701。 自然の中に取り込まれた美術館です。 営業時間:9:00~17:00。 値段:¥510(小中学生:¥250)。
する
[編集]買う
[編集]- 1 たてしな自由農園 (原村)、原村上里18101-1。電話番号:(0)266-74-1740、ファックス:(0)266-74-1760。 地元野菜がたくさん並んでいます。季節によって多種にわたったキノコやフルーツ(特に桃やプラム、ぶどうなど)を始め様々な食材が並んでいます。信州そばなどのお土産も買うことができます。 営業時間:9:00~17:30(冬は開店が30分遅い)。