ムーズ県
ムーズ県（フランス語 : Meuse）は、フランス北東部、ロレーヌ地方（現・グラン・テスト地方）にある県です。
都市[編集]
- 1 バル＝ル＝デュック
— 県庁所在地は県の南部に位置しています。県内で唯一、芸術と歴史の街（仏 : Villes et pays d'art et d'histoire）に分類されています。山の手はルネッサンス地区で、フランス最大の保護地域のひとつです。ここを散策すると、16～18世紀建造の荘厳な邸宅や彫刻家リジェ・リシエの傑作「ルネ・ド・シャロンのトランジ」（Transi de René de Chalon）のあるサン＝テティエンヌ教会を見つけられるでしょう。 - 2 コメルシー — バル＝ル＝デュックの東、ムーズ渓谷南部にあり、郡庁 sous-préfectureでもあります。1750年頃、スタニスラス王の厨房で作られたマドレーヌが有名である。コメルシーのスタニスラス城は、かつてのポーランド国王・スタニスワフ・レシチニスキのお気に入りの住居でした。スタニスラス城周辺では、一年中メロディーラインが楽しめます。
- 3 モンメディ — モンメディ要塞（Citadelle de Montmédy）は、フランス北東部で最も重要な城塞のひとつで、下町と比べると100 m (330 ft)以上標高の高い岩の岬に立っています。
- 4 ヴォクラール — ヴォクラールは、ジャンヌダルクの壮大な物語が始まった地として著名です。
- 5 ヴェルダン — 県北部にある郡庁です。ムーズ川沿いの戦場へ向かう玄関口となっています。1916年のヴェルダンの戦いは、フランスとドイツによる史上最大の戦いでした。
知る[編集]
地理[編集]
北はベルギーのリュクサンブール州、北西はアルデンヌ県、東はムルト＝エ＝モゼル県、南東はヴォージュ県、南西はオート＝マルヌ県、西はマルヌ県とそれぞれ接しています。
歴史[編集]
歴史は追憶の地・ムーズに強い痕跡を残しています。ルネッサンスの爪痕も大事な目的地です。
ムーズ県、特にヴェルダンの町は第一次世界大戦の象徴とも言えます。ヴェルダンの戦場は第一次世界大戦の証人です。この古戦場は、ドゥオモン納骨堂（Ossuaire de Douaumont）、ヴェルダン記念館（Mémorial de Verdun）、ヴォー要塞（Fort de Vaux）、ドゥオモン要塞Fort de Douaumont）を見学できます。ムーズ県には他にも、アルゴンヌの森の戦い、サン・ミヒエルの突出前線、ヴォクワ、レ・ゼパルジュなど、1914年から1918年にかけての大戦の最前線になった場所があります。
着く[編集]
ムーズはパリから1時間、ストラスブールから1時間30分、ボルドーからもLGV東線に乗れば直通で5時間15分です。
飛行機で[編集]
- メス＝ナンシー＝ロレーヌ空港がバル＝ル＝デュックから90 km (56 mi)、ヴェルダンから80 km (50 mi)の位置にあります。
- パリのオルリー空港とロワシー空港からはヴェルダンまでが250 km (160 mi)、バル＝ル＝デュックまでが100 km (62 mi)。
- ルクセンブルク国際空港はヴェルダンとの距離が100 km (62 mi)です。
鉄道で[編集]
- TGV東ヨーロッパ線がバル＝ル＝デュック駅とムーズTGV駅に乗り入れており、パリからバル＝ル＝デュック駅までが1時間40分、ムーズTGV駅までは1時間です。ムーズTGV駅からバル＝ル＝デュック、コメルシー、ヴェルダンにそれぞれシャトルバスが出ている￥ます。バル＝ル＝デュックへは、パリからTERで2時間20分です。また、ヴェルダンとコメルシーの町にもTERでアクセスが可能で、それぞれシャロン＝アン＝シャンパーニュとバル＝ル＝デュックを経由します。
車で[編集]
- パリから：バル＝ル＝デュックはRN4経由で237 km (147 mi)。ヴェルダンまではA4で262 km (163 mi)、またはRN3で243 km (151 mi)。
- リヨンから：ヴェルダンまではA6、A31、D964経由で464 km (288 mi)。
- ブリュッセルから：E411、N18、N3経由で256 km (159 mi)。
観る[編集]
する[編集]
年間を通してムーズ県は多種多様な祝祭行事で活気に満ちています。カレンダーは多くのイベントで区切られており、最も人気があるのはアザンヌの5月の日曜日で、80を超える19世紀の貿易が当時の様子を忠実に再現した村で紹介されています。
ヴェルダンで開催される音と光のショー「炎から光へ」（Des Flammes à la lumière）は、ヴェルダンの戦いをテーマにしたヨーロッパでも最大級の音と光のショーです。また、同じくヴェルダンで開催される祭りである音楽とテラス（Musique et Terrasses）では、ポップ・ロックやフランスのシャンソンのファン向けにイベントが開催されます。バル＝ル＝デュックのルネッサンス祭りは、路上のサーカスの祭りです。さらに、ムーズの町や村では12月6日前後のサン・ニコラの日に通りでパレードを行い、賑わいます。
第一次世界大戦百周年記念[編集]
買う[編集]
ムーズ県の代表的なお土産：
- 聖なる道の小さなマイルストーン：聖なる道（Voie sacrée）は、バル＝ル＝デュックにあり、ヴェルダンの前線と後方戦線を結ぶ輸送道として第一次世界大戦で大きな役割を果たしました
- チョコレート爆弾（Un obus en chocolat）：ヴェルダンのDragées Braquierが作ったもので、ダークチョコレートの殻が実際に破裂して、アーモンドのドラジェや何らかの仕掛けが出てくるという、遊び心満載のお菓子です
- ベロシペードのミニチュア：ミショー型自転車というヴェロシペードの一種は、1861年にピエール・ミショーによってバル＝ル＝デュックで発明されました
食べる[編集]
飲む[編集]
- ビール
ムーズ県では、19世紀半ばにビール醸造が始まりました。現在では4つの地元ビール醸造所が見学・試飲を受け付けていて、ストゥネ（Stenay）にはビール博物館もあります。
- ワイン
ムーズ丘陵に広がるブドウ畑のワイン（白・赤・グレー、すっきりとした中に酸味を感じるフルーティーな香り）は、この地方の美食を求める旅人にぴったりです。食卓で、あるいは地元のセラーで、さらにはアノンヴィル＝ス＝レ＝コート（Hannonville-sous-les-Côtes）のワイン生産者の家で、その魅力を見つけてみてください。
泊まる[編集]
この県には、質の高い宿泊施設が揃っています。
出かける[編集]
