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スコットランドは歴史的に多数の伝統的なカウンティという行政単位に分かれ、現在も32件の単一行政単位<!-- unitary authorities -->で構成されています。ただ、旅行を考えるときに便利かどうかというと、これら行政区分よりも別のまとめ方 — 以下のような文化と地理に基づく区分 — なら実利的なので、南から北へ順にあげていきます。{{Regionlist|regionmap=Scotland region map.svg
スコットランドは歴史的に多数の伝統的なカウンティという行政単位に分かれ、現在も32件の単一行政単位<!-- unitary authorities -->で構成されています。ただ、旅行を考えるときに便利かどうかというと、これら行政区分よりも別のまとめ方 — 以下のような文化と地理に基づく区分 — なら実利的なので、南から北へ順にあげていきます。{{Regionlist
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== 都市 ==<!--== Cities ==
== 都市 ==<!--== Cities ==

2023年8月29日 (火) 08:58時点における版

スコットランド
スターリング城

スコットランドスコットランド方言ゲール語: Alba)はイギリス配下の4つの構成国の1つ。山岳と渓谷、起伏のある丘陵、緑の原野と森林、険しい海岸線など見応えのある景観で知られています。

スコットランドというと、ほとんどの人は高地(英語)の雄大な景色のことは知っていても、低地や島しょ、北東部の平地も美しさで見劣りしません。また活気に満ちて旅人を受け入れる都市の多くには歴史的に重要な建築が伝わり、あるいは古代遺跡や数千年前に遡る豊かな歴史と遺産がたくさんあります。観光客が大勢、訪れる特徴には他にゴルフ(発祥の地だから世界有数のゴルフコースがある)、ウイスキーの蒸留所(蒸留所巡りができる)、さらには世界には数百万人がスコットランド出身の移民の子孫なので祖先の出身地を訪ねてきます。スコットランドの苦難の時代は18世紀から19世紀で、移民をたくさん出しました。ハイキングや野生動物の観察、ウィンタースポーツも魅力です。高地北部のネス湖(英語)周辺も、幻のモンスター探しができ……少なくとも挑戦してみることは不可能ではありません。

太陽がいつも輝いているわけではなくても、温かく迎え入れてくれる素晴らしい多様性に富んだ場所や風景、経験により、スコットランドはあらゆる旅行者に多くの魅力を提供してくれるでしょう。時には畏敬の念を抱かせるような荘厳さ、時には荒れ果てて色あせた姿、誇り高くても控えめで、現代的でありながら古く、風変わりなのに魅力的なその出会いは、旅人がスコットランドを離れる頃にはすっかり染み付いてしまいます。

地方

スコットランドは歴史的に多数の伝統的なカウンティという行政単位に分かれ、現在も32件の単一行政単位で構成されています。ただ、旅行を考えるときに便利かどうかというと、これら行政区分よりも別のまとめ方 — 以下のような文化と地理に基づく区分 — なら実利的なので、南から北へ順にあげていきます。

スコットランドの地域区分
  南西部 (スコットランド) (英語版
エアシャーはスコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズの郷里で「グラスゴーのリビエラ」と呼ばれます。アラン島の美しい景観も著名。
  スコットランド境界地方 (英語版
イングランドとの境界北側の地域は、その東側3分の2で領有権をめぐる戦いが数百年にもわたって続きました。起伏のある美しい丘や野原には、美しい町、廃墟となった修道院や戦場が点在しています。
  中央ベルト地帯 (英語版
グラスゴー (英語版からエディンバラ (英語版にかけては、手付かずの自然環境が最もよく残っています。
  スコットランド・ハイランド地方 (英語版
北西部の山がちな地方はグレンと呼ばれる平原から ネス湖 (英語版を越えてブリテン島の北端、ジョン・オ・グローツ  (英語版まで壮大な景観が広がります。また勢いを増してきたインバネス (英語版の町も訪れてみましょう。
  スコットランド北東部 (英語版
アバディーン (英語版とひとまわり小さめのダンディー (英語版を中核とするこの地方は景色が美しく、スコットランドの中央に佇む Grampian の山岳地帯から荒々しい海景の東海岸が含まれます。平原部は農耕地帯でもあり海岸には漁港が連なり、見上げれば険しい山々に劇的な古城が目に入ります。この地方はまた、北洋石油(North Sea oil)とスコッチウイスキーというスコットランドの二大産業の中心地です。
  ヘブリディーズ諸島 (英語版
北西部海岸の沖に散らばる島しょは、大きく二分されます。著名な島を比べると一方はスカイ島 (英語版、マル島、アイレー島、コロンゼー島が揃うInner Hebrides、他方はルイス島、南北のウイスト島、ベンベキュラ島ほかを総称するOuter Hebridesであり、他にもさまざまな島が分布します。高地地方と地方語は共通で(Scots Gaelic) 文化にも大きな差異はありません。
  オークニー諸島 (英語版
スコットランド北海岸から目と鼻の先の距離にある島々。中でも最大の「本島」(Mainland)と島民の皆さんはオーケディアン(Orcadians)と呼ばれます。およそ8000年前から定住者がおり、ヨーロッパ屈指の新石器時代の遺跡が保たれていて UNESCO 世界遺産に指定されています。
  シェトランド諸島 (英語版
オークニー諸島のさらに北に位置する島々。イギリスで有人の島の最北端に相当。アークニーの島並み同様、スコットランド対スカンジナビア諸国 (英語版の文化的な要素が重視されています。

都市

国立公園その他

スコットランドは広大な自然環境を誇り、次のイギリス国立公園 (英語版2ヵ所が指定されています。

一方で国立公園の網がかからず(まだ)保全の対象になっていない景勝地がたくさんあり、他方で国定景勝地(英語)あるいは森林公園など別の制度で保護されている場所もあります。

  • 3 グレンコー (英語版 — 息を飲むような景観が広がり、グレンコーの虐殺(1692年)という事件はイギリスの歴史に深い爪痕を残しています。(地名は地方語で〈嘆きの峡谷〉の意味)
  • 4 ベン・ネヴィス (英語版 Wikipedia上のベン・ネビス山 — スコットランドの最高峰。
  • 5 トーリドン (英語版ならびに6 ロス・クロマティー地方 (英語版 — 登山者に人気の目的地。かつて、行政上はひとつにまとまっていた2つのエリアの西側で、東側とは今も共通点が残っています。
  • 7 スカイ島 (英語版 Wikipedia上のスカイ島 — クライマーに最も人気のあるブラック・クイリン(Black Cuillin)ですが、遊歩道も十分なスペースがあります。

史跡も豊富です。

  • 8 アイレー (英語版 Wikipedia上のアイラ島 — 〈ヘブリディーズ諸島の女王〉とも呼ばれており、ウイスキー蒸留所8ヵ所があるほか、西暦1200年以降、スコットランド西海岸を支配したドナルド氏族の領地の中心をめぐることができます。
  • 9 アラン島 (英語版 Wikipedia上のアラン島 (スコットランド) — こちらも夢のような行き先。

知る

スコットランドのハイランド地方
ハイランドの景観

地理

時間帯

歴史

ジェームズ6世の肖像

行政

文化

伝統衣装を身につけてバグパイプを吹く。エディンバラ(英語)

フェスティバルといえばスコットランドと言うほど芸術祭が目白押しで(例=エディンバラ演劇祭) 、文学やアートが盛んです。「Act of Union」を契機に「Scottish Enlightenment」から文学の英才を輩出、小説家や評論家、思想家を世界に送り出しました。 .

音楽シーンも勢いがあります。来場者を朝大規模に動員するポップミュージックのフェスティバルには、海外からの出演者も多数、参加します。地元スコットランドのバンドやミュージシャンも人気が高く、域内の最大都市グラスゴーとその周辺から出てきたパフォーマーが目立ちます。音楽シーンに占めるグラスゴーの地位は重要で、ぜひ足を運びたい場所は「King Tut's Wah Wah Hut」などです(オアシスというバンドのファンの聖地、注目されて初アルバムの契約にこぎつけた場所。)

スコットランドのフォークソング(民謡)も人気があり、伝統の民謡に加えて新作もスコットランド・ゲール語と標準イギリス英語で歌われます(スコットランド方言の場合すらある)。歌のほかに、楽器はフィドル(バイオリン)、アコースティックギター、ハープ、アコーディオン、ピアノ、さらに音程の異なるバグパイプなどの伝統楽器が登場します。またダンスにもスコットランド独特の踊りがあり、シンプルな「ケイリー」(ceilidh)と呼ばれる伝統音楽とダンスの組み合わせ)はかつての社交ダンスとカントリーダンスの流れを引いています。もっと技巧的なスコットランド・カントリーダンス(Scottish Country Dancing)はルネサンス期の社交ダンスに根差し、またハイランド・ゲームズの場に参加すると、ソロのハイランドダンスには軍事史が反映すると説明されます。もちろん国境を越えてポップミュージックなどの音楽やダンスも主流として普及しています。詳細はイギリスの島々と音楽(英語)もご一読ください。

スコットランドの人々は、かつて貼り付けられた「感情がない、人見知りする、どっしり構えている」というイメージに苦慮しています(英語で「dour」という否定的表現を押し付けられがち)。ほとんどのスコットランド人はフレンドリーで暖かく、ユーモアのセンスも強烈ですが、確かに特徴に慣れるにはお互いにウォームアップが必要かもしれません。若い層には楽しみ優先の人も増えており、社会的交流に「夜の外出」が欠かせないという人が多く、都市部のパブやバー、ナイトクラブ、あるいはライブを上演する店やコメディ演芸場は来店者でいっぱいです。一方で節酒啓発キャンペーンが広まってもスコットランドでは飲酒は文化の一部であり、若い人たちが「酔っ払う」のはまるで涅槃(ニルバーナ)にいるみたいな気分で最高と話すのを耳にするかもしれません。他方、その裏には店外の公共の場所での飲酒や迷惑行為、アルコール依存症という社会問題があるのです。お国柄として、バス停その他の公共の場所で全くの他人とのおしゃべりが楽しみだという人はそんなに目立たないし、初対面の相手に心を許して自分の人生の物語をべらべらとしゃべることもないでしょうが、話をしてみると、ほとんどのスコットランド人は楽しく生き生きとしていて、仲間作りに前向きであることに気付くはずです。

スポーツ

スコットランド語の掲示

着く

ビザと入国審査

ビザと入国審査の要件は、イギリスと同じです。他国からスコットランドを訪問するにはパスポートと、(皆さんの国籍の国との間にビザ免除がない場合には)イギリスのビザが必要です。

イギリスからスコットランドへ移動する間に、入国管理所はありません。海路で北アイルランドへ移動するにも、空路でイギリス全土のどこと行き来するにも、国内であればパスポートの確認はありません。ただし国内線の搭乗手続で、写真入りの身分証明書を見せるように求められますから、パスポートを出せば良いでしょう。

飛行機で

グラスゴー空港の眺め

国際線の旅客機の発着は2大空港がさばいています。もちろん国内線への乗り継ぎも便利。

  • 1 エディンバラ空港 外部リンクEDIIATA)は都心部から西へ16 km (10 mi)、ヨーロッパのほぼ全域、トルコとアラビア湾岸諸国と結んでいます。アメリカ合衆国やカナダとの直行便も着きます。ロンドンからの連絡が最もよく、ほとんどはヒースロー空港との往復です。国内各都市への移動は、通常は鉄道の方が時間を節約できます。
  • 2 グラスゴー空港 外部リンクGLAIATA)は、都心部からおよそ13 km (8 mi) 西にあり、やはりヨーロッパ全域と湾岸地方と直行便を飛ばしています。北アメリカとの連絡、ロンドン経由で地方都市への移動ができます。

他に国際便が発着する空港は3件ありますが、利用できる航空会社の選択は狭まるし航空券も高めで、国内線ならロンドン、国際線ならそれに加えてアムステルダム(英語)で乗り継ぎになります。

  • 3 アバディーン空港 外部リンクABZIATA)は市内中心部から西へ8 miles (13 km)。
  • 4 グラスゴー・プレストウィック国際空港 外部リンクPIKIATA)はアイアに近く、グラスゴーの南西48 km (30 mi) の地点です。
  • 5 インヴァネス空港 外部リンクINVIATA)は市街地から北東へ11 km (7 mi) です。
  • 6 ダンディー空港 外部リンクDNDIATA)は市の中心部から西へ3.2 km (2 mi) と近いものの、ロンドン・スタンステッド空港とのみ連絡します。
  • 毎日グラスゴー空港との往復便が飛ぶのは、キャンベルタウン(キンタイア)、アイラ(ジュラ)、タイリーバーラベンベキュラ(ノース&サウスウイスト)、ストーノウェイ(ハリス&ルイス)、ウィック(ジョン・オ・グローツ)、カークウォール(オークニー諸島)、サンボロー( シェトランド諸島)です。これらの空港のほとんどにはエディンバラ空港行きの便が就航し、またインバネス空港行きの便が発着するところも複数あります。

国内線のみを運航する小さな空港はいくつかあり、本土のフェリー港までの長いドライブと波の高い海を渡る船旅を避けてスコットランドの島々へ移動するには、これら空港の利用が最適です。詳細は、以下の「移動手段」("Get Around")が参考になるとして、主な航空会社で毎日運航しているところは次のとおりです。

スコットランドへの国内線の定期便は次のとおりです。

  • ブリティッシュ・エアウェイズ(英語)はロンドン行きの主要な航空会社で、ヒースロー空港(LHRIATA)、ガトウィック(LGWIATA)、ロンドンシティ(LCYIATA)から多くの便を飛ばしています。
  • イージージェット(英語)はロンドン方面へガトウィック、ロンドン・ルートン、ロンドン・スタンステッドに加えて、ブリストルとベルファストから運航しています。

鉄道で

昼の運行

夜行便

ロンドンとスコットランド間を運行する夜汽車、カレドニアン・スリーパー(寝台車)

車で

バスで

船で

移動手段

元の記事「Get around」は、英語版でリダイレクトになりました。https://en.wikivoyage.org/wiki/Transportation

スコットランドは近代的で効果的な交通システムを運営しており、舗装された道路網、鉄道、バスの乗り継ぎを含めて整っています。管理および規制を担当するのは、地方政府の運輸局「スコットランド交通局」が担っています。通常、公共交通機関は国営と民間が混在し、島から島への移動手段は空路も海路もあります。

都市交通や、主要都市と小規模都市間の移動には、主にバスと電車の公共交通機関が提供されていて便利です。もしあちこちへ観光する計画なら車を利用すると、公共交通機関が貧弱または提供されない遠隔地へもアクセスできます。ハイランド地方や島しょ部、山岳や田園地帯を訪問するつもりなら車が正解で、レンタカーは、国際的な会社が町や都市にあり予約も利用も簡単にできます。

公共交通機関を利用して旅をする人向けに、政府が管理するトラベリン・スコットランド(英語)という総合サイトがあります。オンライン版の旅行プランナーとして、あらゆる公共交通機関を使って国内の任意の地点から別の地点まで移動プランを組めるから、非常に便利です。公共交通機関の時刻表を全てダウンロードしたり、スコットランド域内の特定のバス停から次のバスの発車時刻を確認したり。スマートフォンを利用する人には、iPhone/iPad および Android 用のアプリもダウンロードできますから、バスの時刻を確認するなど、外出先で非常に役に立ちます。

飛行機で

鉄道で

スコットレールの列車。エディンバラ・ウェイバリー駅に停車

By road 道路の状況

A82 号線の彼方に見えるベイン・ドレイン

バスで

観光バスで

フェリーで

カレドニアン・マクブレイン社のフェリー

徒歩で

観る

エディンバラ城

考古遺跡

クラヴァの環状ケアン(石積み遺構)

ピクト人と原始キリスト教の遺跡

城と砦

バルモラル城
スクーン宮殿 Scone Palace

修道院と古跡

教会と聖堂

エルジン大聖堂

古戦場

記念碑

美術館、博物館

スコットランド国立美術館の内装

都市の景観

自然の景観

ケアンゴームズ国立公園の眺望
ネス湖の夜明け

文学のゆかりの地

その他の見どころ

スコットランドはゴルフ発祥の地

働く

買う

通貨通貨

お土産

タータンを織る

生活必需品の値段

スコットランドの生活費は高く、ほとんどの旅人をがっかりさせます。イングランド南部に比べればましとはいえ、ヨーロッパの他の地域やアメリカ合衆国と比較すると、生活必需品のコストはやはり割高です。ほとんどの商品には付加価値税20パーセントが上乗せされており(VAT ヴァット=Value Added Tax)、小売店の店頭の価格表示はそれを加算してあります。ガソリンはまず物品税70パーセントを加算してから20パーセントが上乗せされます。スコットランドの中でも、最も物価の高さを痛感するのはエディンバラ、また遠隔地のストーのウェイ(Stornoway)などで、たとえばガソリンが1リットルあたり£1.50(スターリング・ポンド)という場所まであります。大体の目安として北へ上がるほど生活必需品は高く、おそらくは輸送コスト分と稼げる利益の低さが背景にあるようです。

食べる

カレンスキンク(シチュー)にパンを添えて
ハギス(画面の奥)、蕪とジャガイモのニープス・アンド・タッティ
スコッチパイ
揚げマーズバー

飲む

スコッチウィスキー

泊まる

民泊

宿泊費

スコットランドでキャンプする

安全に過ごす

天災

運転する

防犯

ヒルウォーキングは素晴らしい眺望が味わえますが、準備が不十分だと危険な可能性があります