嵐山(あらしやま)は、京都市西部にある標高382メートルの山。また、大堰川を挟んで西側の松尾山・嵐山・鳥ヶ岳の嵐山三山と、東側の小倉山・亀山、さらにはその麓を含んだ地域を一般的に嵐山と称し、山麓は多数の寺社が立地する観光名所でもある。
嵐山は桜や紅葉の名所である。日本さくら名所100選並びに日本紅葉の名所100選に選定されている。 京都市街の西に位置し、平安時代に貴族の別荘地となって以来、京都の代表的な観光地となっている。嵐山の中心部を流れる桂川にかかる渡月橋は嵐山の象徴になっている。なお渡月橋を挟んで上流が大堰川(おおいがわ)、下流から桂川と呼称が変わる。JR山陰線の北側には嵯峨野と呼ばれる観光地が広がっている。
元来は寺社めぐりや紅葉などの景観が観光の主体であった。
1980年代には渡月橋の北側を中心にタレントショップが急増し、修学旅行生など若い観光客で賑わう一方で、雰囲気が破壊されるとの批判もあった。バブル崩壊後はこうしたタレントショップは減少し、現在はほとんど存在しない。
1990年代以降、小規模な博物館の開館が相次ぎ、2004年には温泉が掘削された(嵐山温泉)。
観光シーズンになると渋滞が激しく道路交通が麻痺してしまうため、乗用車の乗り入れ規制や、郊外に格安または無料の駐車場を整備しそこからバスで運ぶパーク・アンド・ライドの実験が行われた。
大堰川の上流の保津川の流域では林業が盛んであり、かつては伐採した木材を京都の街に運ぶために川が使われた。嵐山はその終着点であり、現在では同じコースを遊覧船で下る「保津川下り」が亀岡市から体験できる
観る
[編集]名所・旧跡
[編集]- 主な寺院
- 化野念仏寺
- 愛宕念仏寺
- 祇王寺
- 常寂光寺
- 清涼寺
- 大覚寺
- 滝口寺
- 天龍寺
- 千光寺
- 二尊院
- 宝厳院
- 法輪寺
- 臨川寺
- 鹿王院
- 主な神社
- 櫟谷宗像神社
- 大井神社
- 車折神社
- 電電宮
- 野宮神社
- 松尾大社
- 御髪神社
- 主な史跡
- 落柿舎
観光スポット
[編集]嵐山通船南乗り場
- 文化施設
- 時雨殿
- 京都嵐山オルゴール館
- 京都嵐山美空ひばり座 - 2006年(平成18年)11月に一旦閉館した「美空ひばり館」が、2008年(平成20年)4月26日に改名のうえリニューアルオープンしたが、再び閉館し現在は建物も解体されている。
- その他
- 渡月橋:夜は橋上流に造られた小型水力発電機の電力でライトアップされている。写真などでは木造の橋と思われがちだが、実際は本体は鉄筋コンクリート製(欄干のみ木製)で、車の通行も可能である。
- 嵯峨野観光鉄道:トロッコ列車でトロッコ嵯峨駅とトロッコ亀岡駅を結ぶ(冬季運休)。
- 大河内山荘
- 嵐山花灯路
- 小倉山
- 鳥居形(曼陀羅山)(五山送り火)
- 亀山公園
- 周恩来歌碑
- 嵐山温泉
- 嵐山公園(中之島)
- 嵐山モンキーパーク(岩田山):1群約140頭のニホンザルが暮らしている。また、標高155メートルの高さの展望台からは、京都市内を一望できる。
- 桂川
- 保津峡川下り(嵐峽めぐり)
する
[編集]登山
[編集]主な登山道は、阪急嵐山駅の西にある登山口または西芳寺(苔寺)付近にある登山口から京都一周トレイルを経て松尾山(標高275.6m)に登り、そこから保津峡方向に延びる尾根上の道を歩く。山頂までの一般的な所要時間は、阪急嵐山駅から1時間程度である。
松尾山(標高275.6m)から嵐山(標高382m)を経て鳥ヶ岳(標高398m)を縦走する尾根上のコースを歩くことが一般的であるが、鳥ヶ岳から先のJR保津峡駅に至る登山道はあまり整備されていない。なお、嵐山の山頂付近には嵐山城跡が、松尾山の山頂登山道沿いには松尾山古墳群などの史跡も残っている。
着く
[編集]京福嵐山駅
鉄道で
[編集]- 阪急
- 阪急嵐山線 : 嵐山駅・松尾大社駅
- 嵐電
- 京福電気鉄道 : 嵐山駅・嵐電嵯峨駅
- JR西日本
- JR西日本山陰本線(嵯峨野線) : 嵯峨嵐山駅
バスで
[編集]- 路線バス
- 京都バス
- 京都市営バス
車で
[編集]- 主な通り
- 長辻通 - 嵐山の中心を貫く通り
- 丸太町通
- 三条通