プラハ
プラハ (チェコ語: Praha)はチェコの首都であり最大の都市です。この街の歴史的な建造物や狭く曲がりくねった通りは数世紀に渡ったボヘミア地域の首都としての歴史的役割の証です。プラハは街の黄金の尖塔と9世紀の城が織りなすスカイラインを反射しながら美しく蛇行するヴルタヴァ川のほとりに位置しています。この都市は歴史的な雰囲気とチェコキュビズム博物館やジュビリーシナゴーグといったある種の奇抜さが融合しており、あらゆる意味で"ボヘミアン"な首都と言えます。
移動する
[編集]市内には、メトロ（地下鉄）・バス・トラム（路面電車）・ケーブルカー があり、公共交通機関での移動が便利でしょう。
これらには、プラハ統合交通 (Pražská integrovaná doprava, PID)という共通運賃制度が実施されています。
観光には、乗り放題乗車券（24時間乗車券）が、便利です。
地区
[編集]紛らわしいことに、区割りが一致しない地区システムが同時に使われています。それぞれシステムは異なる時代に定められたものですが、現在では少なくとも3つの異なる区割りが異なる目的で使用されています。さらに悪いことに、すべてのシステムで同一の地区名を使用しており、しかもそれが指す区域が異なります。
| 旧市街とヨゼフォフ (Staré Město, Josefov) 旧市街 (Staré Město) - 西岸側の中核となる、プラハで最も古い地区。 ユダヤ人街 (Josefov) - 旧ゲットー。 |
| プラハ城と小地区 (Hradčany, Malá Strana) プラハ城 (Hradčany) - 街と歴史とを結びつけており、ヴルタヴァ川東岸では最も高い場所。 小地区 (Malá strana) - 城周辺の集落。チェコの国会を含む、殆どの政府機関が位置しています。 |
| プラハ/新市街とヴィシェフラット (Nové Město, Vyšehrad) 新市街(Nové Město) - 14世紀に設立された旧市街に隣接する地区。 ヴィシェフラット (Vyšehrad) - 中世プラハの南にある古いヴィシェフラット城の跡地。 |
| ヴルタヴァ川東岸 (Karlín, Žižkov, Vinohrady, Vršovice, Nusle, Podolí and many more) ヴルタヴァ川の東側、旧市街と新市街地区の隣。 プラハ3、プラハ4、プラハ8、プラハ9、プラハ10、プラハ11、プラハ12の番号が付けられた地区で構成されています。観光地は殆どジシュコフ地積地区（行政区画で言うプラハ3にほぼ相当する）に集中しています。 |
| ヴルタヴァ川西岸 (Holešovice, Střešovice, Břevnov, Smíchov and many more) ヴルタヴァ川の西側がプラハの西側です。 |
観る
[編集]観光案内所
[編集]プラハには3箇所の観光案内所が市内に、2箇所が空港内にあります：
- 1 TIC - Old Town Hall （Staroměstská radnice）、Staroměstské náměstí 1。メール：tourinfo@prague.eu。 市中心部にあるメインとなる観光案内所。 営業時間：1月 – 2月 09:00 – 18:00、3月 – 12月 09:00 – 19:00。
有名な観光地
[編集]- 2 カレル橋 （Karlův most） 。 旧市街と小地区を繋いでいます。14世紀に建築が始まり、プラハで最も美しい構造物の一つとされています。日中は騒々しいミュージシャンや絵画やジュエリーを売るアーティストなどで活気があります。
- 7 ヨゼフォフ （Josefov） 。 この歴史的なユダヤ人居住区は保存状態の良いシナゴーグで興味深いものとされています。この旧新シナゴーグ(Staronová synagoga)はヨーロッパで最も古い現役のシナゴーグであり、プラハのゴーレムの休憩所であるという有名な噂があります。もう一つの興味深いシナゴーグとしてはムーア様式で装飾されたスペイン・シナゴーグ（Španělská synagoga）があります。他の観光地にはヨーロッパ最古のユダヤ人墓地、フランツ・カフカの生家などがあります。旧新シナゴーグはプラハ・ユダヤ人博物館の一部ではありませんが、その他のユダヤ人関連の史跡はcombined pass(480 Kč)を購入することですべて見ることができます。 値段：Conbined Pass 480 Kč。
- 8 新市街 （Nové Město） 。 新市街は旧市街の拡張区域として14世紀に造成され、現在では多くのエリアが再建されています。ここでのメインアトラクションは多くの露店や土産物店、レストランが営業している長方形のヴァーツラフ広場です。広場の南端には見ごたえのある展示の国立博物館があります。この歴史的な大通りの真ん中には、トレンディなディスコやアールヌーボー様式のホテル、趣のある公園やアーケード、道のすぐそばには、素晴らしいパノラマの景色（ヘンリータワー）、ロマンチックなレストラン、まばゆいディズニーカラーのジュビリーシナゴーグがあります。
- 9 小地区 （Malá Strana） 。 市内中心部からヴルタヴァ川を渡って城に通じるこの地区には、美しい通りや教会があります（聖ニコラス教会が最も有名）。共産主義政権への苛立ちの源であったレノンの壁もここにあり、水車のあるヴェネツィアのような運河の近く、カレル橋の近くにあります。2014年11月17日、レノンの壁は芸術学生のグループによって破壊され、白く塗られました。
- 11 ペトシーン展望台タワー （Petřínská rozhledna） 。 プラハを見下ろすペトシーンの丘の上に立つ、小さなエッフェル塔のようなタワー。 追加情報：展望台、展望塔。 値段：塔へ登る - 120Kč(割引料金60Kč)、有料のリフトあり - 60Kč。
- 12 プラハ国立美術館 （Národní galerie v Praze）。電話番号：+420 224 301 122 。 美術館の最も重要なコレクションは、シュテルンベルク宮殿（バロックまで）、セントジョージ修道院（チェコのバロックとマニエリスム）、ヴェレトゥルジュニー宮殿に展示しています。 最初の2つはそれぞれ城の近くと城の中にあります。それ自体で訪れる価値のある城の写真ギャラリー（プラハ城を参照）と混同しないように。
- 13 ヴェレトゥルジュニー宮殿 （Veletržní palác）、Dukelských hrdinů 47, Praha 7 - Holešovice, Dukelských hrdinů 530/45 。 19世紀からモダンアートまで。
- 1 聖アネシュカ・チェスカー女子修道院 （Anežský klášter）、U Milosrdných 17, Praha 1 。
- 14 チェコキュビズム博物館(黒い聖母の家) （obchodní dům U Černé Matky Boží, U Zlaté mříže, House of the Black Madonna）、Ovocný trh 19/Celetná 34, Praha 1, Celetná 569/34 。
- 15 国立博物館 （Národní muzeum）。電話番号：+420 224 497 111、メール：nm@nm.cz 。 各種博物館の集合です。本館はヴァーツラフ広場にあり、自然史が専門。他の支部には、チェコの作曲家ドヴォルザークとスメタナの博物館、チェコ音楽博物館、歴史薬局博物館、プラハ城のロブコビッチ王子のコレクション、チェコ民族学博物館、ナプルステク人類学博物館があります。
- 17 DOX - 現代美術センター （Centrum současného umění DOX） 。 新しくオープンした現代的なEUギャラリースタイルのコンテンポラリーアートのギャラリー。展示会、インスタレーション、興味深いオブジェがたくさんある巨大な白い建物です。最寄りは地下鉄Nádraží Holešovice駅。中心部は遠いですが、間違いなく一見の価値ありです。
- 19 プラハ市立博物館 （Muzeum hlavního města Prahy, Muzeum hl. m. Prahy）、Na Poříčí 52, Praha 8。メール：muzeum@muzeumprahy.cz 。 市中にいくつかの支所があります。アントン・ラングウェイルによる19世紀のプラハの詳細な段ボールの模型は必見です。出入り口の色や窓辺のデザインに至るまで、細部は驚異的です。
- その他小さな博物館が数多くあります。その中でもミニチュア博物館、プラハ城内のおもちゃ博物館と音楽からくり人形博物館、郵便博物館、より観光地的な 蝋人形館[リンク切れ]、 拷問博物館、 ビール博物館が旧市街にあります。
食べる
[編集]飲む
[編集]ビアパブ (チェコ語 "hospoda") がプラハ市中に存在し、無論街の文化において重要な役割を負っています。銘柄は店ごとに異なり、現地の人たちはビールの好みについて長い時間をかけてでも議論することをいとわないためおすすめをすることは難しいです。 最も国際的に認識されているビールはピルスナー・ウルケル（Plzeňský Prazdroj）とバドワイザー・ブドバー（Budějovický Budvar）でしょう。チェコで他に有名な銘柄としてはスヴィヤニ（Svijany）があります。もしプラハで醸造されているビールを探しているならスタロプラメンを試すと良いでしょう。銘柄や知名度によりますが、通常500mlのグラスで20から40Kč、旧市街広場のような観光地ではもっと小さなグラスで100Kčを超えます。また店の中で醸造したクラフトビールを飲める店もブームになっています。
- 1 ウ・メドヴィードクー （U Medvídků）。電話番号：+420 224 211 916、メール：info@umedvidku.cz。 1466年創業の歴史ある店。旧市街にありながらブドバー500mlが49Kčと比較的良心的。剣と魔法のゲームの世界のような、地下（半地下？）の趣のある店内でビールを飲むことができます。英語のメニューも用意され、外国人観光客も多く来ています。チーズやサラミなどのおつまみも充実しています。ホテルにもなっており、ウェブサイトから予約をして宿泊することも可能。 追加情報：宿泊所。
