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[編集]古くから愛知県では、八丁味噌などの豆味噌が製造・消費されています。第二次世界大戦後、名古屋市では名古屋コーチンを使用した料理が少なくなると、豆味噌を使用した料理が増えました。これが、名古屋めしに味噌を使用した料理が多い理由です。
名古屋めしという造語が作られたのは最近で、2001年のグルメ情報誌に「名古屋市の名物料理」を紹介しようとした際に、わかりやすくシンプルな標記として「なごやめし」が提案されたのが始まりです。
食べる
[編集]代表的な名古屋めしの一覧です。
- ひつまぶし - おひつの中に、温かいご飯と蒸さずに焼く関西風のうなぎの蒲焼を盛りつけた料理です。茶碗によそい、1杯目はそのまま食べて、2杯目はわさびや刻みねぎなどの薬味を散らし、3杯目はだしを注いで食べるのが一般的です。愛知県は鹿児島県に次いで全国2位のうなぎの生産量をほこり、中でも西尾市では、うなぎの養殖が盛んです。
- 味噌煮込みうどん - 八丁味噌などの豆味噌を使ったつゆに独特な食感の固い麺を入れて煮込む料理です。土鍋に入ったまま提供され、食べる際は穴の開いていない蓋によそうことが多いです。
- 味噌カツ - トンカツや串カツに豆味噌をベースに作った甘辛いタレをかけた料理です。タレは、さらりとしたものとこってりとしたものがあったりと、様々な種類があります。
- 手羽先 - 正式な名称は手羽先唐揚げです。手羽先を唐揚げにして、そこに甘辛いタレを塗り、コショウなどのスパイスやゴマを振りかけた料理です。この料理は、居酒屋「風来坊」にて、いつも注文していた丸鶏が発注ミスで手に入らず、代わりに山積みになっていた手羽先を前述のように作ったことにより生まれました。風来坊
- しのだうどん・しのだきしめん - シンプルな味付けやトッピングのうどんないしはきしめんのことを指します。ダシは、ムロアジからとるものが一般的です。きしめんのトッピングには、青味や油揚げ、そして朱色の「名古屋かまぼこ」を使うことが多いです。
- あんかけスパゲッティ - あんかけスパとも呼ばれています。トマトをベースに煮込んだ後にコショウを入れて利かせたソースと、太いパスタが特徴的な料理です。肉類のトッピング「ミラネーゼ」と、野菜を中心とするトッピング「カントリー」の組み合わせである「ミラカン」がトッピングとしてあります。
- 天むす - おにぎりの具としてエビの天ぷらを用いた料理です。一般的なおにぎりよりも小さめで、食べやすいサイズになっています。
- どて煮 - 他地域で食べられるもつ煮込みよりも味が濃く、また、甘辛いのが特徴の料理です。東海地方においては「もつ煮込み」もこの料理のことを指すことが多いです。どて煮をご飯にかけた料理である「どて飯」も名古屋めしの1つです。
- 鉄板スパゲッティ - 鉄板ナポリタン、鉄板イタリアン、イタリアンスパゲッティなどと呼ばれることもあります。熱々の鉄板の上にナポリタンを盛りつけ、周りに溶き卵を流し込んだ料理です。最後まで冷めることなく食べてほしいとの思いから生まれました。
- 台湾ラーメン - 台湾料理である担仔麺(タンツーめん)を辛口にアレンジした料理です。非常に辛いことで知られており、辛い食べ物が嫌いな人や初めて食べる人のために辛さを抑えた「アメリカン」もあります。
- 味噌おでん - 豆味噌が使われたおでんで、味は甘めです。飲食店では豆味噌を煮込んだものが提供されますが、家庭では一般的なおでんに市販の調理味噌をかけて提供されることが多いです。
- 小倉トースト - トーストとあんこを合わせた料理です。敷島製パンでは、この料理に似た「サンドロール こしあん&ホイップ」が中部地方限定で発売されています。敷島製パン
- エビフライ - エビに衣をつけて揚げた料理です。名古屋市とは発祥・歴史の点において無縁でしたが、お笑いタレントのタモリが「名古屋弁では(エビフライを)エビフリャーと言う」と発言したことにより、まるでエビフライが名古屋めしであるかのように誤解されたため、この流れに乗ってエビフライを売る店が増え、名古屋めしとなりました。
- 鬼まんじゅう - 芋まんじゅうや芋ういろうなどと呼ばれることもあります。薄力粉や米粉、砂糖を角切りのサツマイモと一緒に混ぜ、蒸した料理です。名古屋市の小学校や保育園で提供される庶民的な料理です。
- モーニングサービス - モーニングと呼ばれることもあります。朝の時間帯にコーヒーなどのドリンクを頼むとトーストや茹で卵といった軽食が無料でついてくるサービスです。一部の店や、愛知県北西部などでは昼ごろまでモーニングサービスを行っている店や、デザートやスープなどがついてくる店もあります。
- カレーうどん(愛知県西部)- 他地域で食べられるカレーうどんとは違い、こってりとしていて太い麺が特徴です。
- 名古屋コーチン - 明治時代に小牧市で開発された鶏で、肉、卵は共に食用として食べられます。卵や肉は味噌煮込みうどんやカレーうどんに使われます。
- ういろう - ういろと呼ばれることもあります。米粉に砂糖を加え、蒸した料理です。米粉が使われているので、モチモチとした食感が感じられます。
- えびせんべい - エビを使ったせんべいです。練りこむものや、せんべいの中に入れて潰すものなどがあります。愛知県は全国2位のエビの生産量をほこり、エビが豊富に獲れます。
- 守口漬 - 扶桑町や岐阜県岐阜市で栽培された守口大根を塩漬けにし、脱水した後に酒かすやみりんかすに漬け込ませ、熟成させた料理です。名古屋めし屈指の高級品です。
- 台湾まぜそば - 台湾ラーメンをまぜそばとしてアレンジした料理です。2008年に誕生し、現在では東海地方のコンビニエンスストアで購入できるまでに広がりました。
- とんちゃん - 豚の内臓を豆味噌を使ったタレに漬け込み、焼いた料理です。焼き肉店で食べることができます。
- たこ焼き - 名古屋市で広く食べられるたこ焼きは、醬油味でソースやマヨネーズがかかっていないところが特徴的です。
- お好み焼き - 丸いお好み焼きを2つに折ってコンパクトに食べられるようにしています。