イタリア(イタリア語 : Italia)は南ヨーロッパの国です。首都は教皇庁やバチカン市国のあるローマ。隣接する国家にスロベニア、オーストリア、スイス、フランス、サンマリノがあります。
地方
[編集]北西イタリア (ピエモンテ州 (英語版) 、リグーリア州 (英語版) 、ロンバルディア州 (英語版) 、ヴァッレ・ダオスタ州(特別自治州)) 高級リゾート地のリヴィエラのイタリア側で、ポルトフィノ (英語版) とチンクテレ (英語版) がある中心部です。アルプス地方 (英語版) 、イタリアのお家芸でもある手工業が栄えるトリノ (英語版) と積み出し港のジェノア (英語版) 、そして国内経済界の中枢ミラノはいずれも美しい景色に囲まれて、コモ湖 (英語版) やマッジョーレ湖 (英語版) 周辺、あるいはルネサンスの古都でありながら観光客が少ないマントヴァ (英語版) 、ベルガモ (英語版) もこの地方にあります。 |
東北イタリア (エミリア=ロマーニャ州 (英語版) 、ヴェネト州 (英語版) 、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 (英語版) (特別自治州)、トレンティーノ=アルト・アディジェ州 (英語版) (同)) 運河めぐりのヴェネチア (英語版) からグルメの都ボローニャ (英語版) まで、あるいは壮麗な山岳のパノラマを背景にたたずむドロミテ (英語版) 、世界第一級のスキーリゾートを目指すならコルチナ・ダンペッツォ (英語版) でしょう。折り重なるように家々の屋根が続くパルマ (英語版) やヴェローナ (英語版) も加わり、見たり体験したりすることが多くて目移りしてしまいます。南チロル地方 (英語版) はドイツ語圏で、国際都市トリエステ (英語版) とともに複雑でユニークなヨーロッパの中心的な文化に接することができます。 |
中央イタリア (ラツィオ州 (英語版) 、アブルッツォ州 (英語版) 、マルケ州 (英語版) 、トスカーナ州 (英語版) 、ウンブリア州 (英語版) ) 歴史と美術の宝庫です。ローマ帝国の目を見張る遺産を誇るローマには世界的なランドマークがいくつもあり、活気に満ちた大都市の雰囲気を味わうことができます。トスカーナ県随一の観光地フィレンツェ (英語版) と言えばルネサンス文化のゆりかごとされていますし、郊外に足を伸ばすと衛星都市のシエナ (英語版) やピサ (英語版) 、ルッカ (英語版) も豊かな歴史を物語り遺産を保存しています。アブルッツォを中心に景観に恵まれたラキラ (英語版) 、チエティ (英語版) やヴァスト (英語版) をめぐったり、ペルージャ (英語版) 、グッビオ (英語版) あるいはアッシジ (英語版) (ウンブリア州)も訪れたい場所の一つです。 |
南イタリア (プッリャ州、バジリカータ州、カラブリア州 (英語版) 、カンパニア州 (英語版) 、モリーゼ州 (英語版) ) 賑やかな都会ナポリ (英語版) 、ドラマに満ちた遺跡の町ポンペイ (英語版) とヘラクラニウム (英語版) 、対照的にロマンチックなアマルフィー海岸 (英語版) とカプリ (英語版) 、流行中のアグリツーリズムを展開しているプーリア (英語版) でのんびりしたり、さらに海岸の景色に魅了されるカラブリア (英語版) もあり、素晴らしい目的地を目指せます。 |
シチリア (英語版) この美しい島は、考古学遺跡と海景、そしてイタリアで指折りのグルメで有名です。 |
サルデーニャ (英語版) イタリア本土から西へおよそ250 km (160 mi)に浮かぶ大きな島で、山もビーチも景色が優れ、巨大な古代建築ヌラーゲ(ヌラーゲ)の遺構が見学できます。 |
サンマリノとバチカン市国という2つの小国がイタリア領内にあります。イタリア語圏ではユーロが通貨に採用されていますし、国境の検問 (英語版) もないため、行き来は気軽にできます。また人によっては SMOM あるいはマルタ(マルタ騎士団、the Sovereign Military Order of Malta)をイタリア国内の小国の1つに数えるでしょう。独自のパスポートを発行し、ローマ市内2ヵ所に置く拠点のひとつはスペイン階段に近い Via Condotti 68番に、もうひとつは一般人立ち入り禁止のアヴェンティーナの丘にあります。ここには有名な鍵穴がある扉があり、その向こうに広がる手入れの行き届いた庭園と、マルタ・バチカン・イタリアの3ヵ国を覗くことができるため観光客に人気です。
州
[編集]イタリアの地方行政区分の最上単位は、20の州(regione)です。各州はさらに、110の県(provincia)に分かれています。各県にはさらに、コムーネ(comune、市町村に当たる)が存在します。
名称 | 人口(人) | 州都/主府/本部 |
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ピエモンテ州 (英語版) | 4,394,580 | トリノ(トリノ県) |
ヴァッレ・ダオスタ州(特別自治州) | 126,732 | アオスタ(州と県が同じ) |
リグーリア州 (英語版) | 1,565,566 | ジェノヴァ(ジェノヴァ県) |
ロンバルディア州 (英語版) | 10,001,304 | ミラノ(ミラノ県) |
トレンティーノ=アルト・アディジェ州 (英語版) (特別自治州) | 1,061,318 | トレント(トレント自治県) |
ヴェネト州 (英語版) | 4,907,284 | ヴェネツィア(ヴェネツィア県) |
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 (英語版) (特別自治州) | 1,218,068 | トリエステ(トリエステ県) |
エミリア=ロマーニャ州 (英語版) | 4,447,580 | ボローニャ(ボローニャ県) |
トスカーナ州 (英語版) | 3,743,370 | フィレンツェ(フィレンツェ県) |
ウンブリア州 (英語版) | 889,817 | ペルージャ(ペルージャ県) |
マルケ州 (英語版) | 1,539,316 | アンコーナ(アンコーナ県) |
ラツィオ州 (英語版) | 5,893,935 | ローマ(ローマ県) |
アブルッツォ州 (英語版) | 1,322,585 | ラクイラ(ラクイラ県) |
モリーゼ州 (英語版) | 310,685 | カンポバッソ(カンポバッソ県) |
カンパニア州 (英語版) | 5,840,219 | ナポリ(ナポリ県) |
プッリャ州 | 4,066,819 | バーリ(バーリ県) |
バジリカータ州 | 571,133 | ポテンツァ(ポテンツァ県) |
カラブリア州 (英語版) | 1,966,819 | カタンザーロ(カタンザーロ県) |
シチリア州 (英語版) (特別自治州) | 5,055,838 | パレルモ(パレルモ県) |
サルデーニャ州 (英語版) (特別自治州) | 1,654,587 | カリャリ(カリャリ県) |
知る
[編集]イタリア | |
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イタリアの旗 | |
人口 | 58,850,717人 |
面積 | 302,068 平方キロメートル |
言語 | イタリア語 |
通貨 | ユーロ |
電気のプラグ | ユーロプラグ, シュコー |
国際電話番号 | +39 |
時間帯 | UTC+1 |
緊急電話番号 | 112番 113番(警察) 115番(消防本部) 118番(救急隊) |
車両の通行側 | 右 |
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歴史
[編集]イタリアの首都ローマは古代ローマ帝国の中心として繁栄しました。4世紀に東西に分裂し、西は5世紀に滅びましたが、東ローマ帝国はコンスタンティノープルを中心に栄え続けました。
やがて19世紀にローマ以後分裂していたイタリアを統一しようとする動きが高まり、1861年に統一されます。その後、第一次世界大戦にはドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国と同盟を結んでいたにもかかわらず、それらの敵たる協商側として参戦します。しかし勝っても戦費による莫大な負債は解消されず、国民の不満は高まりました。そのころ、ベニート・ムッソリーニがローマ進軍を行い、政権をとると独裁体制を敷き、第二次世界大戦に枢軸国側として参戦しました。
第二次世界大戦で敗戦後、イタリアでは統一以来の王制が廃され、共和制へと移行し、今に至ります。
地理
[編集]イタリアの領土は主にイタリア半島、シチリア島、サルディーニャ島に分けられます。イタリア半島部はローマやミラノ、ナポリなどの主要都市がある大陸の一部で、その中央部をアペニン山脈が縦断しています。
また、イタリアの国内には2つの独立国、サンマリノとバチカンがあります。いずれも小国で、他方で独特の歴史背景を持っていて、旅の目的地として興味深い場所です。詳細は各国の記事を参照してください。
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イタリアの位置
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イタリアの国章
移動する
[編集]飛行機で
[編集]日本から行くには航空機での移動が主で、国際線の主な玄関口はミラノとローマです。経由地、出発地などは各記事を参照してください。
- ローマ - フィウミチーノ空港 (英語版) (FCOIATA - レオナルド・ダヴィンチ空港および格安航空会社用のキアンピーノ(CIAIATA)
- ミラノ (英語版) - ミラノ・マルペンサ空港(LINIATA)。また「ミラノ・ベルガモ空港」と通称されるベルガモ空港 (英語版) (BGYIATA - オリオ・アル・セリオ)
中距離国際線は下記にまとめる。
- ボローニャ (英語版) (BLQIATA – グジェルモ・マルコーニ空港 Guglielmo Marconi)
- ナポリ (英語版) - ナポリ・カポディキーノ国際空港 (NAPIATA - Capodichino)
- ピサ (英語版) (PSAIATA - ガリレオ・ガリレイ空港 Galileo Galilei)
- ヴェネチア (英語版) (VCEIATA – マルコポーロ空港 Marco Polo)と「ベニス・トレヴィーソ空港」と通称されるトレヴィーソ空港(TSF - アントニオ・カノヴァ空港 Antonio Canova)
- トリノ (英語版) - トリノ空港(TRNIATA – サンドロ・ペルチーニ空港 Sandro Pertini)
- カタニア (英語版) (CTAIATA - ヴィツェンソ・ベリーニ空港 Vincenzo Bellini)
- バーリ(BRIIATA - パレーゼ空港 Palese)
- ジェノヴァ (英語版) (GOAIATA - クリストフォロ・コロンボ空港 Cristoforo Colombo)
鉄道で
[編集]観る
[編集]イタリアは数多くの歴史的建造物があり、世界遺産も有しています。
- コロッセオ(ローマ)
- サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(ローマ)
- サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)
- ミラノのドゥオーモ(ミラノ)
- スフォルツェスコ城(ミラノ)
- フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)
食べる
[編集]有名なものとして、パスタやピザなどがあげられます。他にも、ワインなどがあります。
出かける
[編集]外部リンク
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