中国(ちゅうごく | 中国語: 中国 Zhōngguó)、正式名称中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく | 中国語: 中华人民共和国、中国語: 中華人民共和國 Zhōnghuá Rénmín Gònghéguó)は、東アジアにある国です。首都は北京。ここは、世界最古の文明の一つがあった場所で、その長く豊かな歴史は、人々の考え方や価値観、そして過去の王朝時代から残る芸術、建築、工学の偉業の両方に現れています。
地域
[編集]| 東北部 (遼寧省、吉林省、黒龍江省) 満州と呼ばれているこの地域は、自然が豊かな場所です。ロシア・韓国・日本などの周辺諸国の影響を受け、独特な文化を持ちます。 |
| 北部 (山東省、山西省、内モンゴル自治区、河南省、河北省、北京、天津市) 中国文明の発祥地であり、何千年にもわたって中国の政治の中心である場所です。 |
| 北西部 (陝西省、甘粛省、寧夏、青海省、新疆ウイグル自治区) 草原・砂漠・山地など、自然豊かな地域。イスラム教徒やその他少数民族もいます。 |
| 南西部 (チベット自治区、四川省、重慶、雲南省、貴州省) 壮観な風景が望めます。 |
| 中南部 (安徽省、湖北省、湖南省、江西省) 長江流域の地域。のどかな農村地帯。 |
| 南部 (広東省、広西チワン族自治区、海南省) 古くから貿易の中心地です。 |
| 東部 (江蘇省、上海市、浙江省、福建省) 中国の新しい経済を支えている地。 |
都市
[編集]こちらは、中国を訪れる旅行者にとって最もオーソドックスな訪問先9選です。他の都市は上記の地域ごとの記事で確認してください。
- 1 北京 — 首都であり、文化の中心地で、紫禁城や頤和園などの重要な歴史的名所があります。
- 2 成都 — 四川省の省都で、辛くてしびれるような食べ物、ジャイアントパンダ、そして中国最大のLGBTシーンで知られています。
- 3 広州 — 中国で最も繁栄し、自由な都市の一つ。広東文化と広東料理の中心地です。

- 4 杭州 — 世界遺産である西湖を中心に築かれた都市で、大運河の南端に位置します。
- 5 ハルビン — 黒竜江省の省都で、厳寒の冬に開催される氷雪彫刻祭りで有名です。
- 6 カシュガル — ウイグル文化の中心地で、美しく保存された旧市街とエイティガールモスクがあります。
- 7 南京 — 明朝初期と中華民国時代の首都で、数多くの歴史的名所を有する著名な歴史文化都市です。
- 8 上海 — 中国最大の都市であり、主要な商業中心地です。第二次世界大戦前のフランス、イギリス、アメリカの植民地時代の美しい建築や、21世紀の超現代的な高層ビル、多くのショッピングで有名です。
- 9 西安 — 中国最古の都市であり、古代の首都、古代のシルクロードの終点、そして兵馬俑の郷です。
これらの都市間は、高速鉄道を利用して迅速に移動できます。特に、上海 - 蘇州 - 南京線、上海 - 杭州線、南京 - 杭州線は、この歴史的な地域を観光するのに便利なルートです。
知る
[編集]| 中国 | |
|---|---|
|
中国の旗 | |
| 人口 |
1,404,890,000 |
| 面積 |
9,596,961 平方キロメートル |
| 言語 |
普通話 |
| 通貨 |
人民幣 |
| 電気のプラグ |
タイプA, ユーロプラグ, タイプO |
| 国際電話番号 |
+86 |
| 時間帯 |
中国標準時 |
| 緊急電話番号 |
119番(消防本部) 110番(警察) 120番(救急隊) |
| 車両の通行側 |
右 |
| 表示-ウィキプロジェクト | |
中国は古代世界における偉大な文明の1つで、何世紀にもわたって先進国家として世界の先頭を走ってきました。その技術力は、近世初期に至るまで西洋諸国が匹敵できないほどのものでした。中国四大発明とも呼ばれる紙、火薬、羅針盤、印刷は、今日でも広く利用されている偉大な発明の代表例です。中国は長い歴史の大部分において東アジア地域の王者であり、その文化の多くを周辺のベトナム、朝鮮半島(北朝鮮・韓国)、日本へ伝えました。その影響は現在でもこうした国々の文化の中に見ることができます。
中国文明は数千年にわたり、激動の変革や革命、黄金時代、そして混沌の時代を繰り返し、乗り越えて存続してきました。1980年代以降の改革によって始まった経済成長を通じて、現在の中国は再び世界有数の政治・経済大国としての地位を取り戻しました。その原動力となっているのは、圧倒的な人口と勤勉な国民です。豊かな文化遺産を持つ中国文明の奥深さと複雑さは、かつてマルコ・ポーロやゴットフリート・ライプニッツのような西洋人を魅了しました。そして今日でもなお、旅行者を興奮させると同時に、ときに戸惑わせ続けています。
中国とは文字通り「中央の国」を意味していますが、しばしば「中華帝国」などとも訳されます。それ以外の国々の人々は外国人(wàiguórén)であり、口語では「老外」(lǎowài)とも呼ばれます。日本語ではあまりよく聞こえないため驚くかもしれませんが、ここでの「老」は「年老いた」という意味ではなく「尊敬すべき」「親しみを込めた」といった意味合いです(実際には、これらの言葉は主に白人や西洋人を指し、中国系の外国人を指すことはほとんどありません)。
中国は14もの国と隣接しており、 東から、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナムです。
歴史
[編集]単位
[編集]中国の公式な計量制度はメートル法ですが、日常の中では伝統的な中国の度量衡が使われることもあります。日常生活で最もよく目にする可能性が高いのは、重さの単位の斤(jīn)で、現在の中国本土では0.5kgに相当します。中国人の多くは体重を尋ねられると斤単位で答える他、市場での食品価格も斤あたりで表示されることがよくあります。
伝統的には1斤は16両(中国語: 两 liǎng)に分けられていましたが、中国本土では現在は10両として扱われています。台湾・香港・マカオでも同様の名称の単位が使用されていますが、対応する現代中国本土の単位とは異なるため、それらの地域から来る場合は正しい換算を理解しておく必要があります。日本で用いられる単位と同じ漢字の単位も多くみられますが、こちらも日本とは異なりますので注意してください。
区分
[編集]23省・5自治区・4直轄市・2特別行政区と行政区分が分かれており、それぞれ特有の文化があります。
観賞
[編集]中国文化はその長い歴史の中で独自の発展を遂げ、様々な芸術を生み出してきました。時代を経るにつれ、過去の作品に(明示的にしろ暗示的にしろ)言及したりそれを引用したりする作品も多く、文字通り文化が積み重なってその厚みを増しています。こうして生み出されたものたちには特定の場所を評したものや、関連付けられたものも多く、奥深い文化を少しでも理解することで同じ場所でもそれをみる目が180度変わるはずです。また、主に文学は人々との交流の端々にも顔をのぞかせ、教養高い人であれば会話の内で暗に言及することもあります。典故がわかれば、あなたが過ごす時間は何倍にも楽しくなることでしょう。

中国文化の中でも特に有名なものの1つが漢詩です。漢詩は、五経の1つに数えられる『詩経』を源にゆっくりと成長し、五言詩や七言詩といった句中の語数が固まった後、唐代に高名な李白や杜甫らによって形式が完成されました。明代の文人・王世貞が「詩は必ず盛唐」と評したように、この時期に漢詩は隆盛を極め、現在でもしばしば引用される詩の多くが生み出されました。漢詩には寓情于景と呼ばれる自然を通して人の世を詠う技法もよく見られる他、借景抒情という感情を風景を用いて表現する情景描写の一種もあり、実際に風景を目の当たりにすることで詩人の心の内に思いを馳せることができます。ウィキボヤージュでは各都市の記事で関連する漢詩を紹介していることがあります。
話す
[編集]中国は非常に多様な言語体系を持つ国です。中国標準語(普通話)は全国的に通用しますが、地域ごとに異なる方言や少数民族の言語も多く存在し、そうした人々は母語でない標準語を満足にしゃべらない場合すらあります。
しばしばマンダリンという名称も用いられる中国標準語は、中国の公用語であり、学校教育や公式文書、公共交通の案内、ニュースなどで幅広く使用されています。そのため、都市部や観光地、公共交通機関ではほぼ問題なく通じるでしょう。地方の小さな町や農村でも、若い世代は普通話を理解できることが多いです。旅行者にとっては、挨拶や注文、道案内などの簡単な会話なら、発音が多少違っても通じることが多いです。
また、広東省を中心に、広東語が日常的に使われます。しばしば粤語という名称が広東語を指すために用いられることがありますが、厳密には粤語とはより広義で、台山語などの広東省内で話される少数言語(方言)をも含みます。広東の人たちは(都市部も含めて)自分たちのコミュニティに強い誇りを持っており、言語はまさにその象徴といえます。そのため、より地元の世界に入るためには広東語の勉強もやぶさかではありません。広東語は標準語と比べると声調が多く、大きく異なるため、話者の多くは普通話も改めて勉強しています。とはいえ、観光地や若い世代は標準語で意思疎通が可能です。メニューや案内は標準語で理解できることが多いですが、広東語の看板や表記もあります。少なくとも簡単な数字や挨拶を覚えておくと便利でしょう。
さらに、上海・江蘇・浙江を中心とした上海デルタ地域では、上海語やその他呉語方言が話されます。こちらも地元住民の日常会話ではよく使われますが、標準語の教育を受けている人が多く、十分通じます。そのため、一般の観光地を巡る分には標準語で問題なく対応可能です。一方で地元の方言に触れれば、より地域文化の理解は深まります。
福建省を中心とした地域では閩南語、客家語などが使用されます。特に年配者は閩南語しか話せないことがありますが、都市部では標準語で十分に通じるでしょう。標識や案内はほとんど標準語です。
四川省や湖南省、湖北省などの地域では四川語や湘語などの方言が話されます。発音や語彙が標準語と異なるため聞き取りにくいですが、湘語他の地域と同様に都市部の住民は標準語も十分に話せます。湘語は毛沢東の母語として知られています。
内モンゴル自治区やチベット、新疆ウイグル自治区などの少数民族自治区では、モンゴル語、チベット語、ウイグル語など民族ごとにそれぞれの言語を話します。日常生活では少数民族の伝統言語が優先されますが、学校教育で標準語も使用されるため、観光する上では困ることはないはずです。看板や案内は二言語表記(現地語と普通話)が多いですが、地方では簡単な挨拶を覚えておくと地元の人に気に入られます。
着く
[編集]飛行機で
[編集]中国国際航空、中国南方航空、中国東方航空は中国の三大航空会社に数えられ、国内や日本を含む世界各地へ直行便を運航しています。その他、海南航空、春秋航空、吉祥航空、深圳航空、天津航空、四川航空、廈門航空、山東航空なども日本との間に直行便を運航しています。
国際空港
[編集]- 東北部
- ハルビン太平国際空港
- 長春龍嘉国際空港
- 瀋陽桃仙国際空港
- 大連周水子国際空港
- 北部
- 北京首都国際空港
- 北京大興国際空港
- 天津浜海国際空港
- 石家荘正定国際空港
- 鄭州新鄭国際空港
- 済南遥墻国際空港
- 青島膠東国際空港
- 北西部
- 西安咸陽国際空港
- 蘭州中川国際空港
- 東部
- 上海浦東国際空港
- 上海虹橋国際空港
- 南京禄口国際空港
- 蘇南碩放国際空港
- 徐州観音国際空港
- 杭州蕭山国際空港
- 福州長楽国際空港
- 廈門高崎国際空港
- 南西部
- 重慶江北国際空港
- 成都天府国際空港
- 南部
- 広州白雲国際空港
- 深圳宝安国際空港
- 海口美蘭国際空港
移動する
[編集]鉄道
[編集]中国は高速鉄道網が主要都市を網羅しているほか、大都市には都市鉄道が整備されており、夜行便を含む従来の長距離列車も運行されているため、旅行者にとっては鉄道が主な移動手段となります。
バス
[編集]鉄道がない地域に加え、著名な観光地や山間部のパワースポットの目前まで到達できるため、バスも鉄道に次ぐ有力な移動手段です。
飛行機
[編集]千キロを超えるような長距離、或いは交通不便地の移動は多くの場合、高速鉄道や寝台列車に加えて、飛行機も選択肢に入ります。高速鉄道が便利な都市間の場合は、便数が少ないか、あるいは定期便が存在しない場合もあるため、飛行機を選ぶ際は鉄道と比較するのが良いでしょう。
観る
[編集]中国の観光の面での魅力は2つに大別できます。1つは深圳、重慶、広州、上海などの東側の大都市を中心とした近未来的な都市です。中国では現在も世界の最先端を行く技術が開発され続けており、政府の主導の下でその技術が計画的に敷衍しています。「サイバーパンクの街」とまで称されるようになったこれらの都市ではあっと驚くような最新技術を目の当たりにすることができ、また世界でも有数のスカイスクレイパーに色鮮やかな、そして滑らかな映像が映し出される景色を楽しむことができます。
もう1つの魅力は豊かな自然の風景です。中国はその国土面積の広さもありスケールが大きく開放された多様な自然景観を持っています。山に渓流、カルスト地形、砂漠―中国の多くの詩人が感嘆し、水墨画から道教まで多様な文化をはぐくんできた雄大な山河は、無常の世界に呑まれて少しずつ変化しながらも、今もあなたを待っています。
何はともあれ、この地理においても歴史においても長大な土地には、著しく多様な魅力が詰まっています。中国に何年も住んでいる人でも、少し違う地域へ行けばまた新たな発見が得られるでしょう。世界遺産の所在数でみても、中国はイタリアに続いて世界2位にたっており、その数は2026年6月時点で60にも上ります。文化遺産は41個で世界5位、自然遺産は15個で世界1位であり、登録されていない場所の内も行くべき場所は膨大にあります。
