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Wikivoyage:記事名の付け方/英語

提供:ウィキボヤージュ

地球上には、たくさんの言語があり、様々な言語で多くの名称が存在します。以下の文書では、Wikivoyageでの閲覧・検索を容易にするための最善の方法を書いています。このほとんどは地理的階層上の記事はもちろん、目的地や空港・会話集などの記事にも適用されます。

記事の名付け方

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英語版のWikivoyageの場合は、記事(ページ)の命名にあたり英語圏の国で最も一般的に使われている名称(英語の一般名)を書くべきです。即ち、正式名称にこだわって決めても適切ではありません(訳注:翻訳原文の英語版の場合。Wikivoyageでは言語版ごとに固有のルールを認めています)。

例:

  • Beijing - Pekingではない
  • Saint Petersburg - 歴史的地名のレニングラードや現地表記のСанкт-Петербу́ргではない
  • Geneva - 他言語の表記GenfでもGenèveでもない
  • Mexico City - 省略形のMexicoや現地表記のCiudad Mexicoではない
  • Tokyo - ヘボン式ローマ字表記のTōkyō や現地表記の「東京」ではない
  • Bangkok - 現地表記の「กรุงเทพฯ」やその音訳のKrung Thepではない

目的地に別称がある場合には、その旨を是非とも記事に書いてください。例えば、Lisbon(リスボン)を訪れる英語圏の旅行者はポルトガル語 (英語版) で「Lisboa」と記すと知っていても、ラテン語で「Olisipo」と言うことは知らないかもしれません。他の例です:

  • アテネ(Αθήνα, Athína)は、ギリシアの首都です。
  • ソウル(서울)は韓国の首都です。

名前の候補が複数ある場合

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複数の一般名があり、記事名として最もふさわしい英語名が定められない場合、現地語で最もよく使われる名称を採用します。現地の言語がアルファベットを使用していない場合には、ローマ字(英語)で表記します。別称がある場合は転送ページ (英語版) を作成してください。これをリダイレクト作成と呼び、あくまでも旅行者を優先する (英語版) 指針が重要となります。記事の命名をめぐって意見が対立したなら、常に第三者の視点でながめ、常識と合意形成に努力します。

ローマ字表記

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すべての記事名は(地名も他の分野の記事も)、ラテン文字だけで記します。ラテン文字とはアルファベットのことで、AからZの26文字にそれぞれ大文字・小文字があり、ダイアクリティカルマーク(発音区別符号)とその一種のアクセント符号を付けたり、さらに加えて言語により合字(æ、Æなど)があります。ラテン文字は、英語圏に住む読者や執筆者にとって他の文字と比べて読文や入力(例:検索ツール)が非常に容易です。アクセント符号や合字を採用する場合には、アルファベットのみで記し符号などを使用しないリダイレクトページも必ず作成してください(例:Ærøという記事にはAeroAeroeというリダイレクトを作るべき)。ラテン文字に別の文字を足して用いる言語もあり、記事名の表記に使うことは認められています。たとえばアイスランド語にはルーン文字由来の「Þ, þ」 (ソーン)と古い時代に同音だった字母「Ð, ð」(エス)、ドイツ語には「ß」(エスツェット)があり、この種の文字を記事名に使った場合は必ずリダイレクトページを作成し、その記事名はラテン文字だけで入力します。

関連項目:それぞれの言語に特有の規則性は、ローマ字表記(英語)をご参照ください。

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記事名を決定する際には以下の文書にも目を通してください:

  1. 記事の内容に合致する複数の名前が存在しない、つまり単一。その場合、つけるべき記事名は明白であるはずです。例 : Chicago (英語版) 
  2. 記事の内容に合致する複数の名前が存在する場合。混乱を避けるために英語圏で最も使用される名称を記事名として採用する可きです。例 : Genevaを使い、「Genf」や「Genève」は使わない
  3. 記事の内容に合致する複数の名前があり、どれも英語圏で一般的に使用する場合。記事名には現地名をつかい、英語圏の名称のリダイレクト先に指定します。例 : 記事にはÆrøと命名し、それに対して英語で一般的に使用されるAeroAeroeをリダイレクトします

更なる例:

  • São Paulo (英語版)  -Sao Pauloはリダイレクト。前者「São Paulo」は現地名で、英語圏では2つとも一般名として使用されることから、後者「Sao Paulo」が転送ページとなっています。
  • Mexico という記事名があります。México はリダイレクトとすべきで、理由は英語圏では 常に 前者を使うからでえす。
  • Þingvellir National Parkが記事名で、リダイレクトは英文表記の Thingvellir National Park となります。英語圏ではどちらの名称も使い、「Þingvellir National Park」は現地名だからです(訳注:日本語名はシンクヴェトリル国立公園)。

整合性

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記事の中で使用される地名は、その目的地の記事のタイトルと一致している必要があります。言い換えると、記事名と他の記事内で使用されている名前は原則として同じでなければならないということです。

階層

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URLは短い方が覚えやすく、人に伝わりやすいです。地名も同じで、ローカライズされていない、もっとも一般的な名称がベストです。

上記は別の言い方をすると、Dever というColorado (英語版) の都市を探すなら、常にDenver (英語版)  のみわかれば充分です。[[コロラド州デンバー]][[アメリカ合衆国コロラド州デンバー]] も使いません。世界のどこにこの都市が位置するかはデンバー自体のページ、あるいはColorado (英語版) 、さらに言うならアメリカ合衆国それぞれの記事からたどれるようにするからです。曖昧さはパンくずリスト(テンプレート名「IsPartOf」)が解決します。

複数の場所が同じ名前であり、それぞれを単独記事をして成立させる場合にのみ、曖昧さ回避ページを作ります。

地域

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多くの地域の記事は、Green Mountains(英語)やOzarks(英語)のようにWikivoyageの地理的階層でうまく機能するような名称が使われています。

別の例として、「オハイオ州北東部(英語)というページ名を見てみましょう。具体的な地理的範囲の部分を示す方角を用いています。このような場合、一般的な名称を使用する原則を常に念頭に置きながら、もし現地でそう意識されていても、「北東部 (オハイオ)」「Northeast (Ohio)」という記事名は避けるべきです。こうすると旅行者は「オハイオ州北東部」を訪れるのに、世界中にある「北東部」のついた記事から探さなくてすみます。

市街地・町村・目的地

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ページ名を決める際には、メキシコシティのように「市」「町」「村」などの名称が地名の一部として一般的に使用されている場合を除き、「市」「町」「村」などの法律上の行政用語は使わないようにしましょう。

地名から余分な用語がなくなっても、同じ場所が議論出来ればいいでしょう。

地区

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記事名から階層名を除外するルールの例外として、地区があります。この階層は、「都市名」+「半角スラッシュ」+「地区名」という名称がつけられます。

例:

地区名は短く、特に親階層の都市名を繰り返さないよう気を付けましょう。アムステルダム市/東地区 (英語版) は、「アムステルダム市/アムステルダム東地区」(Amsterdam/East Amsterdam)と同じようにわかりやすく、加えて後者と比べると名前が短くなります。

曖昧さ回避

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記事を書いていると、時々地名が同じ複数の場所が出てきます。殆どの場合は、最初の2つのルールを使用することで名前の重複を回避できますが、たまに3または4のケースになることがあります。

  1. 2つの記事が地理的階層兄弟階層の関係にある場合(例 : 双方ともに都市)は、名前の後にそれぞれが位置する国を括弧で囲みます。例: 七尾市 (日本) (英語版) 。国によっては、より詳細なレベルの曖昧さ回避が必要である場合もあるので、次のようにします。
  2. 2つの場所が地理的階層の中で異なる階層にある場合、それぞれの階層の名前を括弧の中に入れてください。例: Georgia (state)Georgia (country)Nakhchivan (city)Nakhchivan (region)など。 なお、アメリカでは郡が「X郡」と呼ばれており、同名の市との間ではこのような曖昧さが必要ありません。
  3. 非常に稀なケースではありますが、この2つのルールを持ってしても区別できない場所があります。このような場合、地理的階層の名前と属する国名の両方を使用してください。例: Durham (North Carolina)Durham (New Hampshire)は、1つ目のルールで曖昧さ回避ができます。しかし、オンタリオ州にはDurhamという地域と都市が両方存在します。そのため、Durham (region, Ontario)Durham (town, Ontario)の2つの記事ができます。
  4. さらなる例外として、とある場所が同名の場所に比べて非常に著名で、曖昧さ回避が助けになるのではなく、逆に混乱を招く恐れのある場合には、曖昧さ回避をしません。このようなケースは非常に稀で、どちらが「有名」か考える必要がある場合にはルール1に戻りましょう。例: パリは非常に著名なフランスの首都で、パリ (テキサス) (英語版) はアメリカの素敵な小規模のプレーリーの町です。ロサンゼルスはカリフォルニア州南部にある非常に大きな街で、ロサンゼルス (チリ) (英語版) はチリ・サンティアゴの南にある中規模の町(=カリフォルニアのものと比べると比較的有名でない)です。ペルーは南アメリカにある国で、ペルー (インディアナ州)はアメリカの中西部にある小規模の町です。

同名の場所が3つ以上ある場合、ルール1 -> ルール2の順で適用してください。

ところで、記事内で曖昧さ回避であることを非表示にするには、パイプ記号のトリック(半角の縦棒1本)を使ってください。一例をあげるなら、[[ジョージア(州)|]]と入力すると自動的に展開して[[ジョージア (州)|ジョージア]]として処理され、画面上は単にジョージアと表示されます。

もし別々の場所が同じ地名であるなら、必ず曖昧さ回避ページ (英語版) を作成し、さらにWikivoyage:曖昧さ回避ページへのリンク集 (英語版) に記入します。ここでいう(共通の)ページ名とは通常はよくある地名を指し、たとえば上記のジョージアが好例です。もし特定の場所が例外的に「あちこちの有名な地名と共通」であるなら、曖昧さ回避ページのページ名は「X (曖昧さ回避)」となり、「X」によくある地名を入れます。例: ブエノスアイレス (曖昧さ回避)(英語)。別の地名から「ジョージア (曖昧さ回避)へリンクしている場合なら、リンク元を「曖昧でない」(1対1対応の)適切なページへ修正します。

既存の主題について曖昧さを解決する方法は、Wikivoyage:ページ名の修正 (英語版) をご参照ください。

大文字の使い方

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英語の地名はほとんどが単語の1文字目を大文字にします。ただし言葉の間に挟む短い「of」「and」あるいは「the」は、通常は小文字のままです。サンプルとして複数の単語を組み合わせた地名なら「United States of America(英語)を見本にしてください。

記事の題名が地名ではない場合は、先頭の単語だけ1文字目を大文字にして、その後の単語は固有名詞なら1文字目を大文字にするほかは、小文字だけで記します。たとえば「Discount airlines in Europe(英語)は記事の題名として正しく、「Discount Airlines In Europe」は不適切です。また「Project:Manual of style」が正しく「Manual of Style」は間違いです(訳注:日本語版のページ名はスタイルマニュアル)。

「The」

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通常、目的地の名前が「The」で始まる場合には記事名から「the」を外してください。

例:

例外:The Hagueデン・ハーグ)の場合、「The」とは地名の一部です。

略語

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地名の冒頭がSaintMount などのように定型の言葉 で始まる場合、その部分を略号でSt.Mt. などのようにする 場合や、半角ピリオドも省略して StMt などのように表記する. 例がしばしば見られます。混乱を避け、同一の地名に複数の記事が立項されるのを予防するため、略号は使わずにすべての文字を入力するのが原則ですが、あくまでも地名の公式 のスペルが略号なら、それを優先します。

注記:慣習上の使い分けとして、カナダのSt. John's(ニューファンドランド)はつねに略号で記し、同国内のSaint John(ニューブランズウィック)と区別します。

あるいはまた、「&」などの記号も使いません。Turks & Caicos Islandsは間違いで、正しいページ名はTurks and Caicos Islandsです。(訳注:日本語表記はw:ja:タークス・カイコス諸島。)

言葉を分ける

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単語と単語のあいだには半角スペース1個のみ使い、記号類(アポストロフィーやダッシュ、ハイフン)は原則として使いませんが、その地名の慣例の表記を優先します。(訳注:原則として「 」は正、「’」や「」、「-」は誤。)

番号

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番号は数字ではなく文字として入力するのが原則で、地名の一部であるときは例外です。例を挙げるなら道路標識が示すEight mile junctionは正しく、8 mile junctionは誤りです。ただし道路番号のルート66(英語)州間高速道2号(英語)などは数字で記し、あるいは道路標識などに慣例として数字しか表示しないなら、それを優先します。

アルファベット以外の記号

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アルファベット26文字だけを使い、たとえ地名の一部として実用されていても、記号は使わないようにします。

できる限り避けたい記号を以下に挙げます。

  • # - ハッシュタグ。URLアドレスの区切り記号として使うからです。
  • ? - 疑問符。URLアドレス欄では、検索文字列の開始点として使うからです。
  • / - スラッシュ。ページ番号を示すときに総ページ数と掲載ページの区切りに使うからです。
  • : - コロン。ウィキ形式の記事名前空間名と、記事の題名の区切り記号として使うからです。有効な名前空間の後にしか使えません。
  • * - アスタリスク(米印)。後述のエラーが発生します。

具体例を挙げると、Hash brownsという記事の題名を#brownsと記述するのは間違いです。# という記号には、同一ページ内の節の題名へのリンク作成という使い道が決まっているからです。このサンプルの場合、記事内にBrownsという題名の節があるならそこへジャンプするはずですが、実際にはそういう節はありません。

これまでのエラー事例を見ると、上記のほか、以下の記号を使ったために想定外の結果が生じて修正を受けています。

  • & - アンパーサンド。ウェブサイトのURLアドレスにおいて、検索文字列の開始点を指定。
  • . - ピリオド。ウェブサイトのURLアドレスでドメイン名の終わりを指定。
  • ' - 半角の引用符。HTML 記述では文字列の「閉じる記号」として機能。エラーの可能性あり。

これら記号をページ名に使うと、検索でヒットしない、移動の手順が複雑、あるいは別のページから当該のページをリンクすると赤リンクになるなどのエラー発生が想定できます。

特殊記号を使うとどんなエラーが発生するか、過去の事例を紹介します。

  • 記事の改名(移動)をする場合、ページ名に&が含まれると、andを使った時よりも手順が複雑。Coteaus & Plainsは誤、Coteaus and Plains が正。前者は「&」記号がページ名を前後2語に切ってしまうため、ページ改名を試みてもシステムにはCoteaus_ というページを改名するよう指示してしまいます。正しく改名するには、特殊記号「&」をUTF-8書式の「%26」に置換し、改名対象をCoteaus_%26_Plainsと指定する必要があります。
  • Star of the Sea という題名の記事を探すときに* of the Sea と記述しないこと。地名に特殊記号が使われることが通例であっても、電話番号の一部を示す「*555」を使ったページ名や節見出しは書けません。When to call *555 in New Zealand(仮訳「ニュージーランドで局番555に電話すべき状況とは」) という文字列はリンクが作れず、だからといって記号(の俗称)と数字を使ってWhen to call star triple five in New Zealand あるいは When to call star 555 in New Zealand と入力するのも無効です(star とは英語で半角の米印「*」の俗称)。

節見出し

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それぞれの節に付ける見出しには、だいたいページ名と同じ規則が当てはまります。目的地の記事の場合はさらに、節見出しの定義はおのずから決まっており、記事のスケルトンのテンプレートをご参照ください。

正式名称

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記事の命名の第2の原則として、目的地の正式名称 を使うことにします。これは一般論ですが、もっとも汎用される英語名が正式名に使われる限り、問題は起きにくくなります。ただし以下に示すように、正式名称そのものにありがちな問題に配慮が必要です。

  • とにかく長い。たとえばバンコクの正式名は、アルファベット表記だと 163 文字にのぼります。
  • 日常的に使わない。「City and County of San Francisco」「Federal Republic of Germany」その他(サンフランシスコ市及び郡部)(ドイツ連邦共和国)。
  • 曖昧または一般化していない。

関連項目

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